2013年09月の リポート 記事一覧
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トレンドビュー◎ICUの鎮静管理
寝かせっ放しのICU管理に「NO」
米国の新ガイドラインで“浅い”鎮静、BZ系薬の使用見直しを推奨
2013/ 9/27
「人工呼吸中のICU患者は寝かせておいた方がいい」。そんな固定観念を未だに持ってはいないだろうか。今春、10年ぶりに改訂された米国の鎮静管理ガイドラインには、ベンゾジアゼピン系薬のルーチン使用の回避な…
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著者に聞く◎みんなはどう診る この症状
各科専門医と総合診療医が議論
横林 賢一氏(広島大病院総合内科・総合診療科)
2013/ 9/27
多くの医師は、時に各診療科の医師と意見を交換し、日々悩みながら診察をしています。症例を前に、各科の医師が何を考え、どの疾患を疑い検査を実施しているのか、どんなことを考慮してコンサルトしているのかを…
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第35回欧州心臓学会
楕円性大動脈弁輪の患者でも、TAVIのアウトカムは良好
2013/ 9/26
楕円性大動脈弁輪を持つ患者においても、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)後のアウトカムは良好であることが示された。非楕円性患者との比較試験で明らかになったもので、楕円性大動脈弁輪の患者群は非楕円…
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この人に聞く◎井村裕夫氏(第29回日本医学会総会会頭)
医学会総会は医学界のオリンピック
ニューパブリックヘルスを広めたい
2013/ 9/26
再来年の春に「第29回日本医学会総会 2015 関西」を開催します。主な会場は京都ですが、「関西」としたのは自治体の関西広域連合が発足し、国際戦略特区も京阪神で指定されましたので、今回関西6府県が協力して…
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私の処方◎岩岡秀明氏(船橋市立医療センター)
GA測定で血糖評価しDPP4阻害薬に変更
SU薬を中止するコツ
2013/ 9/25
患者は2型糖尿病、高血圧、脂質異常症で近医通院中の59歳女性。体重減少(2カ月間で3kg減)と倦怠感を認め、当院を紹介受診した。糖尿病治療として前医では、グリベンクラミド(商品名オイグルコン)2.5mgとメト…
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第35回欧州心臓学会
バイオマーカー・コペプチン検査追加の有用性を報告
ACS疑い例を対象にしたBIC-8試験より
2013/ 9/25
急性冠症候群(ACS)の疑い例(初回トロポニン検査陰性)に対して実施された、BIC-8試験の30日後の主要有害心血管イベント(MACE)の検討から、コペプチン検査追加の標準検査に対する非劣性が立証された。コペプ…
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トレンドビュー◎前嚢を“正円”に切開し、眼内レンズを理想の位置に
レーザーで白内障手術を高精度に
2013/ 9/24
近赤外線レーザーをフェムト秒(10-15秒)単位で照射し、熱を発生させずに微細な切断面を形成するフェムトセカンドレーザー。このフェムトセカンドレーザーを部分的に使う白内障手術(Femtosecond laser-assiste…
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2013年9月号特集◎ゴール見えた!ウイルス肝炎 Vol.10
C型は全例ウイルス排除へ、B型はIFN見直す流れ
インタビュー 熊田博光氏(虎の門病院分院長)
2013/ 9/24
非A非B肝炎の時代から約20年─。C型肝炎の治療は大きく進化し、B型肝炎の治療の進歩を追い越した。肝炎に関する数々の論文を発表し、国内の肝炎診療を牽引し続ける虎の門病院分院長の熊田博光氏にウイルス肝炎の…
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第35回欧州心臓学会
Katz IndexでTAVI後の長期有用性を予測可能
2013/ 9/20
日本でも今秋から保険診療がスタートする経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)については、その有用性を長期にわたって享受できる患者を同定するための予後予測因子の探索が進んでいる。ドイツGeorg August Uni…
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トレンドビュー◎シャーガス病を知っていますか?
心疾患や消化器疾患の原因が寄生原虫だった!?
2013/ 9/20
今回献血からシャーガス病の抗体陽性例が確認されたことを契機に、知られざる国内の感染者の実態が露わになる可能性もある。
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2013年9月号特集◎ゴール見えた!ウイルス肝炎 Vol.9
医療従事者のHBVワクチン接種、不応例に要注意
変わるB型肝炎の常識(ピットフォール)
2013/ 9/20
医療従事者にとって、ウイルス肝炎は針刺しなどで感染し得る疾患でもある。針刺しによる感染率は、HCV-RNA陽性のHCV持続感染者で2〜3%、HBe抗原陰性の持続感染者で20〜30%、HBe抗原陽性の持続感染者では60%以…
- 2013年9月号特集◎ゴール見えた!ウイルス肝炎 Vol.8 HBVの非活動性キャリアにも発癌リスク 変わるB型肝炎の常識(その4) 2013/ 9/19 HBVの持続感染者の多くは、一過性肝炎を経てHBe抗原セロコンバージョンを起こし、自然経過で非活動性キャリアになる。
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第35回欧州心臓学会
心不全治療薬Omecamtiv Mecarbil、高用量・高濃度で呼吸困難に…
ATOMIC-AHF試験から
2013/ 9/18
全く新しい作用機序を持つ心不全治療薬Omecamtiv Mecarbil(OM)の急性心不全(AHF)に対する第2相試験(ATOMIC-AHF試験)の成績が報告になり、主要評価項目である呼吸困難で有意な改善効果は得られなかったもの…
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2013年9月号特集◎ゴール見えた!ウイルス肝炎 Vol.7
HBe抗原陰性の既往感染者で再活性化することも
変わるB型肝炎の常識(その3)
2013/ 9/18
従来、急性肝炎の後、HBs抗原が陰性化し、HBs抗体またはHBc抗体が陽転化した既往感染者は、ウイルスが排除された状態にあると考えられていた。
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緊急シンポジウム「成長戦略下の臨床研究における産学連携のあり方」より
「臨床研究に必要なインフラを共有できる仕組みを」
2013/ 9/18
EBMという概念が普及し、診療ガイドラインを作る際にも、エビデンスレベルの高い比較試験の結果が重要視されるようになった。昔は海外の試験結果を基に日本のガイドラインを作成していたが、日本人にはうまく適…