マグネシウム摂取量と糖尿病発症に関する疫学研究は、欧米人を対象とした海外での報告が多く、日本人を対象とした研究は少ない。そこで、福岡県久山町の健診データを用いて追跡研究を行ったところ、2型糖尿病発症率は、マグネシウム摂取量の上昇に伴い低下し、特にインスリン抵抗性、慢性炎症、飲酒習慣を有する患者でその効果が高いことが示された。5月19日まで横浜で開催されていた第55回日本糖尿病学会年(JDS2012)で、九州大学大学院環境医学分野の秦明子氏らが発表した。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
社長業をしながら、昨年からある大学で講師を務めている。「月に一度くらいならいいか」と気軽に引き受けたのだが、大学側の要望で結局、毎週3コマの授業を持つことになった。「医師なので医学教育を担当するのだろう」と思う人もいるかもしれないが、そうではない。私が担当しているのは、医学生ではなく経営学部の学生なのだ。
今日もまたまたアルバイト Vol.1
大学の安い給料でやっていけるのはバイトのおかげ─。アルバイトは医師としての生活やキャリアを考える上で、切っても切り離せないものとなっている。そんな医師のアルバイトライフの実際を、ちょっとだけのぞいてみよう。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
1型糖尿病患者のインスリン治療においては食事の糖質量に応じて必要なインスリンを打つ応用カーボカウントが確立している。しかし、食後数時間後の血糖上昇に関与するとされる蛋白質や脂質の摂取については、その調整方法は確立されていない。1型糖尿病患者を対象に、CGM(持続血糖モニタリング)を用いて夕食に焼肉を摂取してもらったところ、カーボカウントでノーマルボーラスのみだと夜間から翌朝にかけて血糖上昇が見られた一方、寿司の場合には夜間の血糖上昇が見られなかったことが示された。大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏らが、5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
開発中の新規超持効型インスリン製剤であるインスリン デグルデクのアジア地域での国際共同試験の日本人サブ解析の結果、インスリン デグルデクの2型糖尿病患者に対するHbA1c改善効果はインスリン グラルギンと同等であることが明らかとなった。5月17日から19日まで横浜で開催された第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、朝日生命成人病研究所の大西由希子氏が発表した。
テラプレビル(商品名テラビック)の重篤な腎障害発症については、先日注意喚起されたばかりです。しかし、本薬剤を販売する製薬会社が「安全性対応最重要視製品」と位置付けたほど、適正使用を慎重に行わねばならない薬剤です。
第112回日本外科学会定期学術集会
大阪赤十字病院消化管外科 副部長/外来通院治療センター長 金澤旭宣氏
大腸癌の手術手技は大きく進展し、術後再発率も低下している。しかし、さらに予後を5%改善しようとすると、手術手技だけでは実現は難しい。昨今の大規模な臨床試験によって、患者の病状によっては化学療法を手術に併用することで予後は改善することが明らかになってきた。
目前に迫った節電の夏に向け、注射製剤の保管・携帯について、患者への指導内容を見直すきっかけを与えてくれる報告があった。大和調剤センター ウラン薬局の浅田美子氏らは、猛暑と東日本大震災後の節電が重なった2011年の夏に、薬局を訪れる患者から注射製剤の保管・携帯について質問を受ける機会があった。これを機に、インスリンやGLP-1製剤などの注射製剤の夏季の保管をどうしているのか、災害時の対策は整っているのか、お薬手帳は常時携帯できているのか――などを明らかにするため来局する患者を対象にアンケート調査を実施した。成果は、5月19日まで横浜で開催されていた第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で報告された。
第20回 主訴: [全身の痛み][左側腹部腫瘤]
米田道嗣(市立福知山市民病院)
(本人がしんどいため、しっかりした病歴が取れず)発作性心房細動、慢性心不全にて近医Followされている85歳男性。ADLに関しては少し悪い方(後述)。入院2週間前から緩徐発症の全身の痛みを自覚していた。2〜3日前からさらに増悪しており、トイレに行くのも大変だったとのこと。入院3日前から37度台の微熱があったため近医A(内科)で内服薬処方されて経過観察されていた。頭痛も出現したため当院救急搬送となった。なお頭痛の詳細も明確には聴けなかったが、どちらかというと頸部のあたりの痛みで、Sudden onsetではない。人生最悪の痛みというほどではない。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
【原題】Perceived Inappropriateness of Care in the ICU
In an international study,about one third of ICU physicians and nurses reported providing patient care they perceived as inappropriate.
食物繊維摂取の糖尿病患者に対する影響についてはこれまで海外では報告されているが、日本人を対象にした大規模な研究は数少ない。そこで日本人の2型糖尿病患者4402人を対象に、自記式アンケート調査を実施し、食物繊維摂取量で4分位に分けて比較検討したところ、食物繊維摂取量が多いほど肥満や血糖、脂質、メタボリックシンドロームなどに対して好影響をもたらしていることが示された。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、九州大学大学院病態機能内科学の藤井裕樹氏らが発表した。
糖尿病患者に対する足チェックを継続した結果、患者自身の意識が向上し、足病変の頻度が低下していた。また、足病変の存在とHbA1cは相関していないことが分かった。高田中央病院(大分県豊後高田市)看護部の中野美幸氏らが、5月17日から19日まで横浜で開催された第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
麻疹排除の目標、いまだ達成されず
厚生科学審議会感染症分科会感染症部会の「麻しんに関する小委員会」(委員長:川崎市衛生研究所長の岡部信彦氏)は5月17日、初会合を開き、国の麻疹対策である「麻しんに関する特定感染症予防指針」の見直しに向けた議論を開始した。今後は月1回程度の頻度で会合を開き、9月頃に見直し案をまとめ、年度内の告示を目指す。
日経メディカル2012年5月号「この人に聞く」(転載)
クリス・ヴァンビール(ラドバウド大 家庭医療学教授)
オランダの医療提供体制は、プライマリケア中心のシステムです。ほぼ全ての国民が、近所の家庭医に登録されています。家庭医のリストに載っている人たちは夜間であれ週末であれ祝日であれ24時間365日、家庭医を通して、病院の専門医をはじめ全ての医療にアクセスできます。また、地域の看護師(district nurse)や理学療法士、薬剤師、助産師、臨床心理士などとも連携して、家庭医は住民の健康管理に責任を持ちます。
勤医協中央病院(北海道札幌市)に20年以上継続通院が可能だった2型糖尿病患者150人を縦断的に検討したところ、HbA1cは改善したが、糖尿病性合併症や動脈硬化性疾患は顕著に増加していることが分かった。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で同病院内科の伊古田明美氏らが発表した。
皆さんがお勤めの薬局は、「開設者」は薬剤師でしょうか、それとも薬剤師ではないでしょうか。今回は、薬局の開設者は薬剤師であるべきか否かということについて、考えてみたいと思います。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
テラプレビル(商品名テラビック)の重篤な腎障害発症については、先日注意喚起されたばかりです。しかし、本薬剤を販売する製薬会社が「安全性対応最重要視製品」と位置付けたほど、適正使用を慎重に行わねばならない薬剤です。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
【原題】Perceived Inappropriateness of Care in the ICU
In an international study,about one third of ICU physicians and nurses reported providing patient care they perceived as inappropriate.
食物繊維摂取の糖尿病患者に対する影響についてはこれまで海外では報告されているが、日本人を対象にした大規模な研究は数少ない。そこで日本人の2型糖尿病患者4402人を対象に、自記式アンケート調査を実施し、食物繊維摂取量で4分位に分けて比較検討したところ、食物繊維摂取量が多いほど肥満や血糖、脂質、メタボリックシンドロームなどに対して好影響をもたらしていることが示された。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、九州大学大学院病態機能内科学の藤井裕樹氏らが発表した。
皆さんがお勤めの薬局は、「開設者」は薬剤師でしょうか、それとも薬剤師ではないでしょうか。今回は、薬局の開設者は薬剤師であるべきか否かということについて、考えてみたいと思います。
Lancet誌から
13件の研究をメタ分析、偽陽性率は非常に低い
新生児を対象としたパルスオキシメーターによる先天性心疾患スクリーニングは、偽陽性が非常に少なく、特異度が高いことが、英Queen Mary大学のShakila Thangaratinam氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、Lancet誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
耳鳴りに効く漢方(1)
耳鳴りの原因には、内耳の血流や聴覚神経の不調などのほかに、中耳炎やメニエール病などの疾患が関係している場合もありますが、一般には原因不明の場合が多いようです。漢方では、患者さんの証に合わせて処方を決めます。まずは老化によって生じる耳鳴りの漢方治療について症例をみてみましょう。
新規のプレフィルド・インスリン・ペン型注入器であるFlexTouchは、高い注入精度を有し、特に低用量設定における精度が既存の同タイプの注入器よりも高いことが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)の初日のセッションで、デンマークNovo Nordisk社の研究者らの発表で、Marcus Niemeyer氏らが報告した。
抗菌薬(2)
痙攣誘発リスクがあるために、フェンブフェンとフルルビプロフェンが1部の薬剤で併用禁忌となっています。このうち、フェンブフェン製剤は現在日本では発売されていないので、内服の鎮痛薬はフルルビプロフェン(フロベン等)を注意すればよいでしょう。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
33歳、女性、会社員
Dさんは1型糖尿病歴10年、インスリン強化療法を継続しています。最近マラソンを始めました。初めてハー
1型糖尿病患者のインスリン治療においては食事の糖質量に応じて必要なインスリンを打つ応用カーボカウントが確立している。しかし、食後数時間後の血糖上昇に関与するとされる蛋白質や脂質の摂取については、その調整方法は確立されていない。1型糖尿病患者を対象に、CMG(持続血糖モニタリング)を用いて夕食に焼肉を摂取してもらったところ、カーボカウントでノーマルボーラスのみだと夜間から翌朝にかけて血糖上昇が見られた一方、寿司の場合には夜間の血糖上昇が見られなかったことが示された。大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏らが、5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
皆さんは、マインドマップをご存知でしょうか。マインドマップとは、下の写真のように、中央にテーマ(解決したい課題など)を書き、そこから連想したキーワードを放射状に書き連ねていくものです。課題に対する情報や問題点を整理したり、解決策を考える時に使われる手法の一つです。
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
併用禁忌?そうじゃない?、併用禁忌薬はなに?
今年4月9日、日本医療機能評価機構が行っている薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業から、「共有すべき事例 2012年1月」が公開されました。この事例2として、添付文書の併用禁忌の記載の不一致によるヒヤリ・ハット事例が紹介されています。
日経メディカル2012年1月号「トレンドビュー」(転載)
摂取栄養の偏りや日光浴不足でビタミンDが欠乏
ビタミンD欠乏による低カルシウム血症やくる病を発症する乳幼児が増えている。主な原因は、完全母乳栄養の推奨や日光浴の減少だ。日本では診断・治療の手段が限られており、正しい指導が求められる。
【新薬】モガムリズマブ
2012年3月30日、抗悪性腫瘍薬のモガムリズマブ(商品名ポテリジオ点滴静注20mg)が製造承認を取得した。適応は「再発又は難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫」、用法・用量は「成人1回量1mg/?を1週間間隔で8回点滴静注」となっている。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
保険適用については2014年度診療報酬改定で議論
厚生労働省の先進医療専門家会議が5月17日に開かれ、脳脊髄液漏出症に対する硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が先進医療に認められた。6月1日付で厚生労働大臣が告示し、先進医療の実施を希望する医療機関の申請を受け付ける。先進医療実施の認定を受けた医療機関では、早ければ7月から先進医療としてブラッドパッチができるようになる。
【原題】Is Maggot Therapy Beneficial for Venous Ulcers?
Maggot therapy produced more−rapid debridement of venous ulcers with necrosis or slough,but with no apparent benefit for healing.
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
皆さんがお勤めの薬局は、「開設者」は薬剤師でしょうか、それとも薬剤師ではないでしょうか。今回は、薬局の開設者は薬剤師であるべきか否かということについて、考えてみたいと思います。
耳鳴りに効く漢方(1)
耳鳴りの原因には、内耳の血流や聴覚神経の不調などのほかに、中耳炎やメニエール病などの疾患が関係している場合もありますが、一般には原因不明の場合が多いようです。漢方では、患者さんの証に合わせて処方を決めます。まずは老化によって生じる耳鳴りの漢方治療について症例をみてみましょう。
高齢の2型糖尿病患者における認知機能の低下と血糖、血圧、脂質などの管理状況との関連については、一定の見解が得られていない。65歳以上の2型糖尿病患者でこれらの関係について検討したところ、拡張期血圧は年齢、性別などの他の因子で補正した後も、認知機能低下に独立して関連する因子だったことが分かった。東京女子医科大学糖尿病センター内科の石澤香野氏らが、5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
【新薬】モガムリズマブ
2012年3月30日、抗悪性腫瘍薬のモガムリズマブ(商品名ポテリジオ点滴静注20mg)が製造承認を取得した。適応は「再発又は難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫」、用法・用量は「成人1回量1mg/?を1週間間隔で8回点滴静注」となっている。
新規のプレフィルド・インスリン・ペン型注入器であるFlexTouchは、高い注入精度を有し、特に低用量設定における精度が既存の同タイプの注入器よりも高いことが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)の初日のセッションで、デンマークNovo Nordisk社の研究者らの発表で、Marcus Niemeyer氏らが報告した。
第55回日本糖尿病学会学術集会が5月17日、快晴の横浜で開幕した。今大会のテーマは「DREAMS come true」。日本糖尿病学会アクションプラン2010である「DREAMS」を実現し、糖尿病を克服するという強い意思を示したものだ。会長を務める東京都済生会中央病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏は、参加者一人ひとりが糖尿病克服へ向けた歩みを共有し確認する大会としたいと抱負を語った。参加者は史上最大となる1万2000人規模と見込まれており、19日までの3日間にわたって、糖尿病学の最新知見について議論が交わされる。
皆さんは、マインドマップをご存知でしょうか。マインドマップとは、下の写真のように、中央にテーマ(解決したい課題など)を書き、そこから連想したキーワードを放射状に書き連ねていくものです。課題に対する情報や問題点を整理したり、解決策を考える時に使われる手法の一つです。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
東北大学分子代謝病態学分野の児玉慎二郎氏らは、東日本大震災後に避難所の糖尿病巡回診療を行った経験から、災害時における糖尿病診療の問題点を指摘するとともに、その対応策を提案した。5月17日から19日まで横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。震災から1週間後までは高血糖と低血糖の両方が起こりうる状況にあり、糖尿病ケトアシドーシスの治療に超速効型インスリンの皮下注射が有効であったことなどを報告した。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
ヒトGLP-1アナログ製剤であるリラグルチドを長期投与した2型糖尿病患者の追跡結果から、リラグルチド投与1年後、HbA1c、BMI、LDL-コレステロール(LDL-C)が有意に低下し、HDL-コレステロール(HDL-C)が有意に上昇したことが明らかとなった。また、リラグルチドに対して著効や離脱が得られた症例は、糖尿病罹病期間が短く、初回治療例が多い傾向が認められることが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、湘南鎌倉総合病院糖尿病内分泌内科の田中麻美氏が発表した。
併用禁忌?そうじゃない?、併用禁忌薬はなに?
今年4月9日、日本医療機能評価機構が行っている薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業から、「共有すべき事例 2012年1月」が公開されました。この事例2として、添付文書の併用禁忌の記載の不一致によるヒヤリ・ハット事例が紹介されています。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
第55回日本糖尿病学会学術集会が5月17日、快晴の横浜で開幕した。今大会のテーマは「DREAMS come true」。日本糖尿病学会アクションプラン2010である「DREAMS」を実現し、糖尿病を克服するという強い意思を示したものだ。会長を務める東京都済生会中央病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏は、参加者一人ひとりが糖尿病克服へ向けた歩みを共有し確認する大会としたいと抱負を語った。参加者は史上最大となる1万2000人規模と見込まれており、19日までの3日間にわたって、糖尿病学の最新知見について議論が交わされる。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
新規のプレフィルド・インスリン・ペン型注入器であるFlexTouchは、高い注入精度を有し、特に低用量設定における精度が既存の同タイプの注入器よりも高いことが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)の初日のセッションで、デンマークNovo Nordisk社の研究者らの発表で、Marcus Niemeyer氏らが報告した。
エリアレビュー・腎細胞癌
山形大学腎泌尿器外科学教授 冨田善彦氏
転移性腎細胞癌治療において、数多くの分子標的薬が登場し、サイトカイン療法が中心だった時代に比べて格段に選択肢が増えてきた。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.6
虚偽の診断書を利用した巨額の公金詐取。聴覚障害を偽装して不正に障害年金などを受け取った患者は、900人近くに上った。関与した医師には、詐欺罪などで懲役8年の実刑判決が下された。
耳鳴りに効く漢方(1)
耳鳴りの原因には、内耳の血流や聴覚神経の不調などのほかに、中耳炎やメニエール病などの疾患が関係している場合もありますが、一般には原因不明の場合が多いようです。漢方では、患者さんの証に合わせて処方を決めます。まずは老化によって生じる耳鳴りの漢方治療について症例をみてみましょう。
今回は久々に、テナント交渉の話です。銀行に融資の相談をしていた時期と、テナント交渉の返事を待った時期は重なっています。これは本当に長い10日間でした。日常でふと手を止めると不安がよぎってしまい、心中穏やかではなかったです。ライバルである「足もみマッサージ店」のプレゼンを受けて、テナントの大家さんはどちらを選ぶだろうと、ずっと心配でなりませんでした。
皆さんがお勤めの薬局は、「開設者」は薬剤師でしょうか、それとも薬剤師ではないでしょうか。今回は、薬局の開設者は薬剤師であるべきか否かということについて、考えてみたいと思います。
高齢の2型糖尿病患者における認知機能の低下と血糖、血圧、脂質などの管理状況との関連については、一定の見解が得られていない。65歳以上の2型糖尿病患者でこれらの関係について検討したところ、拡張期血圧は年齢、性別などの他の因子で補正した後も、認知機能低下に独立して関連する因子だったことが分かった。東京女子医科大学糖尿病センター内科の石澤香野氏らが、5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
食物繊維摂取の糖尿病患者に対する影響についてはこれまで海外では報告されているが、日本人を対象にした大規模な研究は数少ない。そこで日本人の2型糖尿病患者4402人を対象に、自記式アンケート調査を実施し、食物繊維摂取量で4分位に分けて比較検討したところ、食物繊維摂取量が多いほど肥満や血糖、脂質、メタボリックシンドロームなどに対して好影響をもたらしていることが示された。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、九州大学大学院病態機能内科学の藤井裕樹氏らが発表した。
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
【日経ヘルスケア5月号●診療所経営駆け込み寺より】
最新の医学を勉強する時間を確保するため、診療業務を減らすことを検討しています。知り合いの診療所では週に1日、ほかの医師に外来を頼んで院長は仕事を休んでいるようですが、非常勤医師を雇う場合にどんな点に注意すべきでしょうか(内科医、60歳)
皆さんは、マインドマップをご存知でしょうか。マインドマップとは、下の写真のように、中央にテーマ(解決したい課題など)を書き、そこから連想したキーワードを放射状に書き連ねていくものです。課題に対する情報や問題点を整理したり、解決策を考える時に使われる手法の一つです。
2010/11シーズンにおいて、インフルエンザ感染に伴い呼吸障害を呈した小児症例は、前シーズンの6分の1に減少していたことが示された。神奈川県における小児のインフルエンザ呼吸障害例を解析している横浜南共済病院の内村暢氏らが明らかにしたもので、成果は4月に長崎で開催された日本感染症学会で報告した。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
耳鳴りに効く漢方(1)
耳鳴りの原因には、内耳の血流や聴覚神経の不調などのほかに、中耳炎やメニエール病などの疾患が関係している場合もありますが、一般には原因不明の場合が多いようです。漢方では、患者さんの証に合わせて処方を決めます。まずは老化によって生じる耳鳴りの漢方治療について症例をみてみましょう。
皆さんがお勤めの薬局は、「開設者」は薬剤師でしょうか、それとも薬剤師ではないでしょうか。今回は、薬局の開設者は薬剤師であるべきか否かということについて、考えてみたいと思います。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
今回は久々に、テナント交渉の話です。銀行に融資の相談をしていた時期と、テナント交渉の返事を待った時期は重なっています。これは本当に長い10日間でした。日常でふと手を止めると不安がよぎってしまい、心中穏やかではなかったです。ライバルである「足もみマッサージ店」のプレゼンを受けて、テナントの大家さんはどちらを選ぶだろうと、ずっと心配でなりませんでした。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.6
虚偽の診断書を利用した巨額の公金詐取。聴覚障害を偽装して不正に障害年金などを受け取った患者は、900人近くに上った。関与した医師には、詐欺罪などで懲役8年の実刑判決が下された。
皆さんは、マインドマップをご存知でしょうか。マインドマップとは、下の写真のように、中央にテーマ(解決したい課題など)を書き、そこから連想したキーワードを放射状に書き連ねていくものです。課題に対する情報や問題点を整理したり、解決策を考える時に使われる手法の一つです。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
日経メディカル2012年5月号「トレンドビュー」(転載)
BMIが低い患者には適切な栄養・運動療法を
肥満は循環器疾患の危険因子とされている。だが近年、心不全や動脈硬化症において、肥満患者の予後が良いという報告が欧米を中心に増えており、「肥満パラドックス」として議論を呼んでいる。
第112回日本外科学会定期学術集会
北海道大学病院腫瘍センター診療教授 小松嘉人氏
多様な段階を経て増殖する固形腫瘍において、消化管間質腫瘍(Gastrointestinal stromal tumor:GIST)は最も分子病態が解明されている腫瘍である。GISTの分子生物学的な特徴を理解し、適切に投与することが、患者のQOLの改善と長期生存につながる。
【原題】Dabigatran and Acute Coronary Syndromes: Meta−Analysis Confirms RE−LY Findings
Dabigatran increases risk for acute coronary syndromes but decreases mortality.
足元を見られ、7年たっても常勤医になれず
内科医・竹下恵(仮名)さんの場合
病気を理由に、わずか半年で医局を離れた後、自力で希望する病院に研修医として勤務。そこで研さんを積んだものの、身分は7年たってもレジデントで非常勤のまま。もうけ主義に走る病院の雰囲気にも嫌気が差し、他県の医療局を頼って転職に成功する。
併用禁忌?そうじゃない?、併用禁忌薬はなに?
今年4月9日、日本医療機能評価機構が行っている薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業から、「共有すべき事例 2012年1月」が公開されました。この事例2として、添付文書の併用禁忌の記載の不一致によるヒヤリ・ハット事例が紹介されています。
【日経ヘルスケア5月号●診療所経営駆け込み寺より】
最新の医学を勉強する時間を確保するため、診療業務を減らすことを検討しています。知り合いの診療所では週に1日、ほかの医師に外来を頼んで院長は仕事を休んでいるようですが、非常勤医師を雇う場合にどんな点に注意すべきでしょうか(内科医、60歳)
NEJM誌から
WARCEF試験で結果、ワルファリンで虚血性脳卒中リスク減るも大出血リスク上昇で相殺
正常洞調律の心不全患者において、ワルファリンとアスピリンのどちらが血栓塞栓イベントの予防効果に優れているのだろうか。これら2剤の有効性と安全性を比較する大規模な二重盲検無作為化試験WARCEFを実施した米Columbia大学の本間俊一氏らは、虚血性脳卒中、頭蓋内出血、全死因死亡を合わせた複合イベントの発生率に差はなく、一部の評価指標においてみられたワルファリンの利益は大出血リスクの上昇により相殺される程度であることを示した。論文は、NEJM誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
投与開始直後に腎機能検査を
田辺三菱製薬は5月9日、経口のC型慢性肝炎治療薬テラプレビル(商品名テラビック)について、投与直後に急性腎不全などを呈する症例が散見されるとして、「適正使用に関する重要なお知らせ」を発表した。
はじめての病棟当直を乗り切る!
研修医生活にも慣れ、基本的な治療法の選択や実施ができるようになるころ、初めての病棟当直がやってくる。本特集は、最近まで研修医の立場にあった若手の医師たちが、当直中によく起こる出来事と対応策をまとめたものだ。事前に読んで安心するもよし、当直中に困ったときにもぜひ読んで役立ててほしい。
経験積んで、ステップアップ転職目指せ
眼科医・山下寛さん(仮名)の場合
もともと臨床を志望していたため、医局に残ることは考えていなかったという眼科医師。さらなる転職も視野に入れ、年収よりも経験や時間の確保を優先して、公立病院への転職を決めた。
日経メディカル2012年4月号「ニュース追跡」(転載)
週刊誌報じるも、検査した医師は「良性」と否定
今年2月末、福島県から避難中の子どもに甲状腺癌の疑いがあると週刊誌が報じた。甲状腺検査を行った医師は、記事は事実と異なると否定。小児は2次検査の結果、腺腫様甲状腺腫と診断されていた。
1年ほど前から、当社にある種のEメールがよく寄せられるようになった。若手医師や医学生たちが、私の経営するメディファーム株式会社で研修(会社見学、就業体験など)をしたい、というのだ。初めは冷やかしかとも思ったし、なぜ当社なのか?とも思った。他社からのスパイか?とも思ったが、当社のような零細企業をスパイしてもしょうがないので、たぶん違うだろう(笑)。
すでに医療現場では欠かせない代物となっている電子カルテを扱う中で、最近少し気になってきたことがある。 電子カルテの需要はますます拡大し、ますますシステム化は進み、ますます煩雑になる。そうした流れの中で私が論じたいのは、電子カルテ内で展開される“医療者同士のコミュニケーション不良”である。弱い酸で侵食されるように、徐々に医療現場の不協和音を増やしている。
新年度がスタートしました。調剤報酬改定も施行されて10日あまりがたちましたが、この間、皆さんの薬局はどんな様子だったでしょうか。私自身は、一般名で書かれた処方箋が、意外にも(と言ってはいけないかもしれませんが)、たくさん出てきているように感じています。
「カルチュラル・コンピテンシー(Cultural Competency)」をご存知だろうか。異文化への対応能力を指すこの言葉には、民族特有の食文化や、身体的な特徴、言語の違いだけでなく、行動様式や死生観、感情の表現の仕方への配慮も含まれる。
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.1
社会保障・税一体改革を意識、機能分化をさらに促す
全体で0.004%のプラス改定となった2012年度の診療報酬改定。政府の社会保障・税一体改革を見据え、医療機関の機能分化を進める内容となった。外来、在宅医療、入院について改定の要点をまとめた。
大震災発生時、東北で行われていた280手術を調査
東日本大震災の発生は金曜日の14時46分。通常業務のゴールデンタイムを巨大地震が襲ったという意味では、近代日本医療史上、初めての事態といえる。当然、東北地方の多くの病院で多くの手術が行われていた。停電となった手術室で大型医療機器は大きく揺れ、患者の安全を確保するとともに、自身の生命への恐怖も禁じ得なかった―。大地震発生時の手術中の状況をアンケートした結果を弘前大学胸部心臓血管外科教授の福田幾夫氏らがまとめ、4月14日に日本外科学会の特別企画「外科医たちの『東北地方太平洋沖地震』体験談」の中で報告した。
第1回(総論)
先生のクリニックは、PT-INRを検査する患者さんが多いですね。研修医向けの医学雑誌に、最近心房細動の治療法が大きく変わってきたと書いてあったのですが、そうなんですか?
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.2
大病院受診の適正化図る 診療所も機能で評価
軽症患者は大病院以外で診る─。この体制構築のため、大病院の外来への患者集中を解消する策が講じられた。夜間対応や病診連携といった診療所のかかりつけ医機能を評価したのも特徴だ。
日本糖尿病学会は、1年後をめどに、診療や健康診断などの日常臨床におけるHbA1c値の表記を、現行のJapan Diabetes Society値(JDS値)表記から、国際的に使用されているNational Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP)相当値に表記を変更することを発表した。5月27〜29日に岡山で開催された第53回日本糖尿病学会年次学術集会の期間中に日本糖尿病学会が発表した。
薬剤師国家試験合格、おめでとうございます。当社にも多くの新卒薬剤師がやってきて、研修を行っているところです。この研修を実施していて、感じることが多くあります。最も大きな点は、実習を行ってきたにもかかわらず、薬局薬剤師のなすべきことを十分把握していないのではということです。
東日本大震災では発災以降、心不全をはじめ、ACS、脳卒中などの循環器疾患が有意に増加していた。特に心不全の増加は、過去の大震災疫学調査では報告例がなく、東日本大震災の特徴の1つであることも浮かび上がった。東北大学循環器内科学の下川宏明氏が、3月18日まで福岡で開催されていた第76回日本循環器学会(JCS2012)のLate Breaking Clinical Trialsセッションで発表した。
服薬指導のリスクマネジメント
今回、これまで定期処方されていたバイアスピリン(一般名:アスピリン)が削除された。医師の意図はバイアスピリンの残薬整理のための一時的な処方中断であったが、その意図が患者に伝わらず、患者はバイアスピリンをしばらく服用しなかった。
今か今かと待ち望んでいた(?)2012年の診療・調剤・介護報酬改定に関する「疑義解釈資料の送付について(その1)」が、年度末ぎりぎりの3月30日付で発出されました。多くの方が既に確認されていることと思います。
全国各地の病院が新人研修医を迎える季節となりました。体力があって老眼ではなく、集中力や記憶力も高い研修医たちですが、卒後30年もたった私のような初老の医師より研修医の方が頼りになるとは、一般には考えてもらえません。
ヒヤリハット事例
乳癌の患者にゼローダ錠<カペシタビン>が初めて処方された。用量(12錠)の情報のみで、B法で処方されていると思い交付した。しかし、後になってタキソテール注<ドセタキセル>との併用療法(XT療法)であり、用量(8錠)の間違いであることが判明した。
今年も花粉症のシーズンがやってきました。待合室にマスク姿の患者さんがあふれるのは、眼科の春の風物詩と言っても過言ではありません。
私は近々、転職を考えています。ただ、今は医局のどこの関連病院も慢性的な人手不足で、私1人が抜けても厳しい状況になることは目に見えています。当然、医局からは強く引き止められると思うのですが、どうしたらスムーズに退局できるでしょうか。けんか別れや、周囲の先生に迷惑をかけることはできるだけ避けたいと思っています。(卒後14年目、40歳男性、小児科医)
「基本給40万だって。嫌になっちゃうよね」。「え、基本給が40ですか。私の倍くらいあるじゃないですか」。一瞬、耳を疑った。この病院で、医師でないのにそんなにお金をもらっている人がいるとは。
先週の一般名処方に関するコラムは、多くの方々にご覧いただき、そしてコメントをお寄せいただきました。ありがとうございました。皆さんの関心がとても高いことがうかがえます。困惑しているという声も少なくありませんが、前向きにとらえている方が多いのも印象的でした。
社長業をしながら、昨年からある大学で講師を務めている。「月に一度くらいならいいか」と気軽に引き受けたのだが、大学側の要望で結局、毎週3コマの授業を持つことになった。「医師なので医学教育を担当するのだろう」と思う人もいるかもしれないが、そうではない。私が担当しているのは、医学生ではなく経営学部の学生なのだ。
マグネシウム摂取量と糖尿病発症に関する疫学研究は、欧米人を対象とした海外での報告が多く、日本人を対象とした研究は少ない。そこで、福岡県久山町の健診データを用いて追跡研究を行ったところ、2型糖尿病発症率は、マグネシウム摂取量の上昇に伴い低下し、特にインスリン抵抗性、慢性炎症、飲酒習慣を有する患者でその効果が高いことが示された。5月19日まで横浜で開催されていた第55回日本糖尿病学会年(JDS2012)で、九州大学大学院環境医学分野の秦明子氏らが発表した。
今日もまたまたアルバイト Vol.1
大学の安い給料でやっていけるのはバイトのおかげ─。アルバイトは医師としての生活やキャリアを考える上で、切っても切り離せないものとなっている。そんな医師のアルバイトライフの実際を、ちょっとだけのぞいてみよう。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
第20回 主訴: [全身の痛み][左側腹部腫瘤]
米田道嗣(市立福知山市民病院)
(本人がしんどいため、しっかりした病歴が取れず)発作性心房細動、慢性心不全にて近医Followされている85歳男性。ADLに関しては少し悪い方(後述)。入院2週間前から緩徐発症の全身の痛みを自覚していた。2〜3日前からさらに増悪しており、トイレに行くのも大変だったとのこと。入院3日前から37度台の微熱があったため近医A(内科)で内服薬処方されて経過観察されていた。頭痛も出現したため当院救急搬送となった。なお頭痛の詳細も明確には聴けなかったが、どちらかというと頸部のあたりの痛みで、Sudden onsetではない。人生最悪の痛みというほどではない。
1型糖尿病患者のインスリン治療においては食事の糖質量に応じて必要なインスリンを打つ応用カーボカウントが確立している。しかし、食後数時間後の血糖上昇に関与するとされる蛋白質や脂質の摂取については、その調整方法は確立されていない。1型糖尿病患者を対象に、CGM(持続血糖モニタリング)を用いて夕食に焼肉を摂取してもらったところ、カーボカウントでノーマルボーラスのみだと夜間から翌朝にかけて血糖上昇が見られた一方、寿司の場合には夜間の血糖上昇が見られなかったことが示された。大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏らが、5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
麻疹排除の目標、いまだ達成されず
厚生科学審議会感染症分科会感染症部会の「麻しんに関する小委員会」(委員長:川崎市衛生研究所長の岡部信彦氏)は5月17日、初会合を開き、国の麻疹対策である「麻しんに関する特定感染症予防指針」の見直しに向けた議論を開始した。今後は月1回程度の頻度で会合を開き、9月頃に見直し案をまとめ、年度内の告示を目指す。
第112回日本外科学会定期学術集会
大阪赤十字病院消化管外科 副部長/外来通院治療センター長 金澤旭宣氏
大腸癌の手術手技は大きく進展し、術後再発率も低下している。しかし、さらに予後を5%改善しようとすると、手術手技だけでは実現は難しい。昨今の大規模な臨床試験によって、患者の病状によっては化学療法を手術に併用することで予後は改善することが明らかになってきた。
【原題】Perceived Inappropriateness of Care in the ICU
In an international study,about one third of ICU physicians and nurses reported providing patient care they perceived as inappropriate.
日経メディカル2012年5月号「この人に聞く」(転載)
クリス・ヴァンビール(ラドバウド大 家庭医療学教授)
オランダの医療提供体制は、プライマリケア中心のシステムです。ほぼ全ての国民が、近所の家庭医に登録されています。家庭医のリストに載っている人たちは夜間であれ週末であれ祝日であれ24時間365日、家庭医を通して、病院の専門医をはじめ全ての医療にアクセスできます。また、地域の看護師(district nurse)や理学療法士、薬剤師、助産師、臨床心理士などとも連携して、家庭医は住民の健康管理に責任を持ちます。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
開発中の新規超持効型インスリン製剤であるインスリン デグルデクのアジア地域での国際共同試験の日本人サブ解析の結果、インスリン デグルデクの2型糖尿病患者に対するHbA1c改善効果はインスリン グラルギンと同等であることが明らかとなった。5月17日から19日まで横浜で開催された第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、朝日生命成人病研究所の大西由希子氏が発表した。
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
糖尿病患者に対する足チェックを継続した結果、患者自身の意識が向上し、足病変の頻度が低下していた。また、足病変の存在とHbA1cは相関していないことが分かった。高田中央病院(大分県豊後高田市)看護部の中野美幸氏らが、5月17日から19日まで横浜で開催された第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
【原題】Is Maggot Therapy Beneficial for Venous Ulcers?
Maggot therapy produced more−rapid debridement of venous ulcers with necrosis or slough,but with no apparent benefit for healing.
SU薬不使用でシタグリプチン開始時のHbA1c値が高い症例では、投与開始12カ月後のHbA1c値の改善幅は有意に大きかったことが示された。西東京地域を中心に行われた多施設共同の成果で、富山協立病院内科の田村有希氏らが、5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
保険適用については2014年度診療報酬改定で議論
厚生労働省の先進医療専門家会議が5月17日に開かれ、脳脊髄液漏出症に対する硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が先進医療に認められた。6月1日付で厚生労働大臣が告示し、先進医療の実施を希望する医療機関の申請を受け付ける。先進医療実施の認定を受けた医療機関では、早ければ7月から先進医療としてブラッドパッチができるようになる。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
【原題】Perceived Inappropriateness of Care in the ICU
In an international study,about one third of ICU physicians and nurses reported providing patient care they perceived as inappropriate.
Lancet誌から
13件の研究をメタ分析、偽陽性率は非常に低い
新生児を対象としたパルスオキシメーターによる先天性心疾患スクリーニングは、偽陽性が非常に少なく、特異度が高いことが、英Queen Mary大学のShakila Thangaratinam氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、Lancet誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
テラプレビル(商品名テラビック)の重篤な腎障害発症については、先日注意喚起されたばかりです。しかし、本薬剤を販売する製薬会社が「安全性対応最重要視製品」と位置付けたほど、適正使用を慎重に行わねばならない薬剤です。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
食物繊維摂取の糖尿病患者に対する影響についてはこれまで海外では報告されているが、日本人を対象にした大規模な研究は数少ない。そこで日本人の2型糖尿病患者4402人を対象に、自記式アンケート調査を実施し、食物繊維摂取量で4分位に分けて比較検討したところ、食物繊維摂取量が多いほど肥満や血糖、脂質、メタボリックシンドロームなどに対して好影響をもたらしていることが示された。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、九州大学大学院病態機能内科学の藤井裕樹氏らが発表した。
新規のプレフィルド・インスリン・ペン型注入器であるFlexTouchは、高い注入精度を有し、特に低用量設定における精度が既存の同タイプの注入器よりも高いことが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)の初日のセッションで、デンマークNovo Nordisk社の研究者らの発表で、Marcus Niemeyer氏らが報告した。
33歳、女性、会社員
Dさんは1型糖尿病歴10年、インスリン強化療法を継続しています。最近マラソンを始めました。初めてハー
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
【日経ヘルスケア5月号●診療所経営駆け込み寺より】
最新の医学を勉強する時間を確保するため、診療業務を減らすことを検討しています。知り合いの診療所では週に1日、ほかの医師に外来を頼んで院長は仕事を休んでいるようですが、非常勤医師を雇う場合にどんな点に注意すべきでしょうか(内科医、60歳)
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
【原題】Is Maggot Therapy Beneficial for Venous Ulcers?
Maggot therapy produced more−rapid debridement of venous ulcers with necrosis or slough,but with no apparent benefit for healing.
保険適用については2014年度診療報酬改定で議論
厚生労働省の先進医療専門家会議が5月17日に開かれ、脳脊髄液漏出症に対する硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が先進医療に認められた。6月1日付で厚生労働大臣が告示し、先進医療の実施を希望する医療機関の申請を受け付ける。先進医療実施の認定を受けた医療機関では、早ければ7月から先進医療としてブラッドパッチができるようになる。
目前に迫った節電の夏に向け、注射製剤の保管・携帯について、患者への指導内容を見直すきっかけを与えてくれる報告があった。大和調剤センター ウラン薬局の浅田美子氏らは、猛暑と東日本大震災後の節電が重なった2011年の夏に、薬局を訪れる患者から注射製剤の保管・携帯について質問を受ける機会があった。これを機に、インスリンやGLP-1製剤などの注射製剤の夏季の保管をどうしているのか、災害時の対策は整っているのか、お薬手帳は常時携帯できているのか――などを明らかにするため来局する患者を対象にアンケート調査を実施した。成果は、5月19日まで横浜で開催されていた第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で報告された。
【原題】Dabigatran and Acute Coronary Syndromes: Meta−Analysis Confirms RE−LY Findings
Dabigatran increases risk for acute coronary syndromes but decreases mortality.
NEJM誌から
WARCEF試験で結果、ワルファリンで虚血性脳卒中リスク減るも大出血リスク上昇で相殺
正常洞調律の心不全患者において、ワルファリンとアスピリンのどちらが血栓塞栓イベントの予防効果に優れているのだろうか。これら2剤の有効性と安全性を比較する大規模な二重盲検無作為化試験WARCEFを実施した米Columbia大学の本間俊一氏らは、虚血性脳卒中、頭蓋内出血、全死因死亡を合わせた複合イベントの発生率に差はなく、一部の評価指標においてみられたワルファリンの利益は大出血リスクの上昇により相殺される程度であることを示した。論文は、NEJM誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
保険適用については2014年度診療報酬改定で議論
厚生労働省の先進医療専門家会議が5月17日に開かれ、脳脊髄液漏出症に対する硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ)が先進医療に認められた。6月1日付で厚生労働大臣が告示し、先進医療の実施を希望する医療機関の申請を受け付ける。先進医療実施の認定を受けた医療機関では、早ければ7月から先進医療としてブラッドパッチができるようになる。
【原題】Is Maggot Therapy Beneficial for Venous Ulcers?
Maggot therapy produced more−rapid debridement of venous ulcers with necrosis or slough,but with no apparent benefit for healing.
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
【新薬】モガムリズマブ
2012年3月30日、抗悪性腫瘍薬のモガムリズマブ(商品名ポテリジオ点滴静注20mg)が製造承認を取得した。適応は「再発又は難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫」、用法・用量は「成人1回量1mg/?を1週間間隔で8回点滴静注」となっている。
高齢の2型糖尿病患者における認知機能の低下と血糖、血圧、脂質などの管理状況との関連については、一定の見解が得られていない。65歳以上の2型糖尿病患者でこれらの関係について検討したところ、拡張期血圧は年齢、性別などの他の因子で補正した後も、認知機能低下に独立して関連する因子だったことが分かった。東京女子医科大学糖尿病センター内科の石澤香野氏らが、5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
ヒトGLP-1アナログ製剤であるリラグルチドを長期投与した2型糖尿病患者の追跡結果から、リラグルチド投与1年後、HbA1c、BMI、LDL-コレステロール(LDL-C)が有意に低下し、HDL-コレステロール(HDL-C)が有意に上昇したことが明らかとなった。また、リラグルチドに対して著効や離脱が得られた症例は、糖尿病罹病期間が短く、初回治療例が多い傾向が認められることが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、湘南鎌倉総合病院糖尿病内分泌内科の田中麻美氏が発表した。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
【日経ヘルスケア5月号●診療所経営駆け込み寺より】
最新の医学を勉強する時間を確保するため、診療業務を減らすことを検討しています。知り合いの診療所では週に1日、ほかの医師に外来を頼んで院長は仕事を休んでいるようですが、非常勤医師を雇う場合にどんな点に注意すべきでしょうか(内科医、60歳)
今回は久々に、テナント交渉の話です。銀行に融資の相談をしていた時期と、テナント交渉の返事を待った時期は重なっています。これは本当に長い10日間でした。日常でふと手を止めると不安がよぎってしまい、心中穏やかではなかったです。ライバルである「足もみマッサージ店」のプレゼンを受けて、テナントの大家さんはどちらを選ぶだろうと、ずっと心配でなりませんでした。
東北大学分子代謝病態学分野の児玉慎二郎氏らは、東日本大震災後に避難所の糖尿病巡回診療を行った経験から、災害時における糖尿病診療の問題点を指摘するとともに、その対応策を提案した。5月17日から19日まで横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。震災から1週間後までは高血糖と低血糖の両方が起こりうる状況にあり、糖尿病ケトアシドーシスの治療に超速効型インスリンの皮下注射が有効であったことなどを報告した。
第55回日本糖尿病学会学術集会が5月17日、快晴の横浜で開幕した。今大会のテーマは「DREAMS come true」。日本糖尿病学会アクションプラン2010である「DREAMS」を実現し、糖尿病を克服するという強い意思を示したものだ。会長を務める東京都済生会中央病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏は、参加者一人ひとりが糖尿病克服へ向けた歩みを共有し確認する大会としたいと抱負を語った。参加者は史上最大となる1万2000人規模と見込まれており、19日までの3日間にわたって、糖尿病学の最新知見について議論が交わされる。
エリアレビュー・腎細胞癌
山形大学腎泌尿器外科学教授 冨田善彦氏
転移性腎細胞癌治療において、数多くの分子標的薬が登場し、サイトカイン療法が中心だった時代に比べて格段に選択肢が増えてきた。
新規のプレフィルド・インスリン・ペン型注入器であるFlexTouchは、高い注入精度を有し、特に低用量設定における精度が既存の同タイプの注入器よりも高いことが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)の初日のセッションで、デンマークNovo Nordisk社の研究者らの発表で、Marcus Niemeyer氏らが報告した。
【原題】Dabigatran and Acute Coronary Syndromes: Meta−Analysis Confirms RE−LY Findings
Dabigatran increases risk for acute coronary syndromes but decreases mortality.
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。
久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。
第55回日本糖尿病学会学術集会が5月17日、快晴の横浜で開幕した。今大会のテーマは「DREAMS come true」。日本糖尿病学会アクションプラン2010である「DREAMS」を実現し、糖尿病を克服するという強い意思を示したものだ。会長を務める東京都済生会中央病院糖尿病臨床研究センター長の渥美義仁氏は、参加者一人ひとりが糖尿病克服へ向けた歩みを共有し確認する大会としたいと抱負を語った。参加者は史上最大となる1万2000人規模と見込まれており、19日までの3日間にわたって、糖尿病学の最新知見について議論が交わされる。
糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.6
虚偽の診断書を利用した巨額の公金詐取。聴覚障害を偽装して不正に障害年金などを受け取った患者は、900人近くに上った。関与した医師には、詐欺罪などで懲役8年の実刑判決が下された。
エリアレビュー・腎細胞癌
山形大学腎泌尿器外科学教授 冨田善彦氏
転移性腎細胞癌治療において、数多くの分子標的薬が登場し、サイトカイン療法が中心だった時代に比べて格段に選択肢が増えてきた。
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
【日経ヘルスケア5月号●診療所経営駆け込み寺より】
最新の医学を勉強する時間を確保するため、診療業務を減らすことを検討しています。知り合いの診療所では週に1日、ほかの医師に外来を頼んで院長は仕事を休んでいるようですが、非常勤医師を雇う場合にどんな点に注意すべきでしょうか(内科医、60歳)
今回は久々に、テナント交渉の話です。銀行に融資の相談をしていた時期と、テナント交渉の返事を待った時期は重なっています。これは本当に長い10日間でした。日常でふと手を止めると不安がよぎってしまい、心中穏やかではなかったです。ライバルである「足もみマッサージ店」のプレゼンを受けて、テナントの大家さんはどちらを選ぶだろうと、ずっと心配でなりませんでした。
私は医学部6年生だった2002年、当時のポリクリニック(今で言うbed side teaching)の一貫として、アメリカのボストン(マサチューセッツ州)とチャペルヒル(ノースカロライナ州)で4カ月間、現地の医学生として過ごし、そのときの経験が人生の大きな転機となりました。アメリカで体験した医学生とレジデントの教育、そして救急医療は、当時の日本では出合えなかったもので、「自分もこの世界に身を置いてみたい」という目標が芽生えてきたのです。
2010/11シーズンにおいて、インフルエンザ感染に伴い呼吸障害を呈した小児症例は、前シーズンの6分の1に減少していたことが示された。神奈川県における小児のインフルエンザ呼吸障害例を解析している横浜南共済病院の内村暢氏らが明らかにしたもので、成果は4月に長崎で開催された日本感染症学会で報告した。
新規のプレフィルド・インスリン・ペン型注入器であるFlexTouchは、高い注入精度を有し、特に低用量設定における精度が既存の同タイプの注入器よりも高いことが示された。5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)の初日のセッションで、デンマークNovo Nordisk社の研究者らの発表で、Marcus Niemeyer氏らが報告した。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.1
発生当時、新聞や週刊誌を連日にぎわして世間の注目を集めた、医師を巡る刑事事件はどんな結末をたどったのか。自治体や医学会が再発防止のため制度やガイドラインの見直しを図るなど、医療界全体に影響を及ぼしたものも少なくない。5つの事件の「その後」を追った。
【原題】Dabigatran and Acute Coronary Syndromes: Meta−Analysis Confirms RE−LY Findings
Dabigatran increases risk for acute coronary syndromes but decreases mortality.
足元を見られ、7年たっても常勤医になれず
内科医・竹下恵(仮名)さんの場合
病気を理由に、わずか半年で医局を離れた後、自力で希望する病院に研修医として勤務。そこで研さんを積んだものの、身分は7年たってもレジデントで非常勤のまま。もうけ主義に走る病院の雰囲気にも嫌気が差し、他県の医療局を頼って転職に成功する。
高齢の2型糖尿病患者における認知機能の低下と血糖、血圧、脂質などの管理状況との関連については、一定の見解が得られていない。65歳以上の2型糖尿病患者でこれらの関係について検討したところ、拡張期血圧は年齢、性別などの他の因子で補正した後も、認知機能低下に独立して関連する因子だったことが分かった。東京女子医科大学糖尿病センター内科の石澤香野氏らが、5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。
JAMA誌から
82件の研究をメタ分析
抗菌薬投与時にプロバイオティクスを併用すると、抗菌薬関連の下痢症の相対リスクがほぼ半減することが、系統的レビューとメタ分析で明らかになった。米Southern California Evidence-Based Practice CenterのSusanne Hempel氏らが、JAMA誌2012年5月9日号に報告した。
日本医療教育プログラム推進機構が開発、来春から本格実施へ
NPO法人日本医療教育プログラム推進機構(理事長:東大名誉教授の黒川清氏)は初期臨床研修の修了者向けの評価テストを開発した。今年3月に複数の臨床研修病院が参加してのテストを試行しており、来春には本格実施を目指す。
今回は久々に、テナント交渉の話です。銀行に融資の相談をしていた時期と、テナント交渉の返事を待った時期は重なっています。これは本当に長い10日間でした。日常でふと手を止めると不安がよぎってしまい、心中穏やかではなかったです。ライバルである「足もみマッサージ店」のプレゼンを受けて、テナントの大家さんはどちらを選ぶだろうと、ずっと心配でなりませんでした。
待たされて不機嫌になっている患者、待ち時間にしびれを切らして怒鳴り上げる患者、待ちくたびれて帰る患者―。医療者として、こうした患者に接した経験を持たない人は少ないでしょう。医師もスタッフも、食事やトイレの時間も惜しんで精いっぱい仕事しているのに…。いったい何が問題なのでしょうか。ここでひとつ、興味深い文献をご紹介したいと思います。
足元を見られ、7年たっても常勤医になれず
内科医・竹下恵(仮名)さんの場合
病気を理由に、わずか半年で医局を離れた後、自力で希望する病院に研修医として勤務。そこで研さんを積んだものの、身分は7年たってもレジデントで非常勤のまま。もうけ主義に走る病院の雰囲気にも嫌気が差し、他県の医療局を頼って転職に成功する。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.6
虚偽の診断書を利用した巨額の公金詐取。聴覚障害を偽装して不正に障害年金などを受け取った患者は、900人近くに上った。関与した医師には、詐欺罪などで懲役8年の実刑判決が下された。
エルヴィス・プレスリーやBBQで知られるテネシー州メンフィスは、私も8年を過ごし友達もたくさんいる心のふるさとです。ただ、不名誉なことに凶悪犯罪で毎年上位にランクインする街でもあります。そこには貧困という切実な問題がベースにあって、残念ながら、強盗、強姦、殺人、売春の類は珍しくありません。
【日経ヘルスケア5月号●診療所経営駆け込み寺より】
最新の医学を勉強する時間を確保するため、診療業務を減らすことを検討しています。知り合いの診療所では週に1日、ほかの医師に外来を頼んで院長は仕事を休んでいるようですが、非常勤医師を雇う場合にどんな点に注意すべきでしょうか(内科医、60歳)
耳鳴りに効く漢方(1)
耳鳴りの原因には、内耳の血流や聴覚神経の不調などのほかに、中耳炎やメニエール病などの疾患が関係している場合もありますが、一般には原因不明の場合が多いようです。漢方では、患者さんの証に合わせて処方を決めます。まずは老化によって生じる耳鳴りの漢方治療について症例をみてみましょう。
【原題】Dabigatran and Acute Coronary Syndromes: Meta−Analysis Confirms RE−LY Findings
Dabigatran increases risk for acute coronary syndromes but decreases mortality.
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.5
ニセ医師が長年にわたり診療を続けていたにもかかわらず、勤務先の診療所も気付かなかったことに世間は驚きを感じた。保健所は免許証の確認徹底に乗り出したが、再発防止は医療機関頼りなのが現状だ。
NEJM誌から
WARCEF試験で結果、ワルファリンで虚血性脳卒中リスク減るも大出血リスク上昇で相殺
正常洞調律の心不全患者において、ワルファリンとアスピリンのどちらが血栓塞栓イベントの予防効果に優れているのだろうか。これら2剤の有効性と安全性を比較する大規模な二重盲検無作為化試験WARCEFを実施した米Columbia大学の本間俊一氏らは、虚血性脳卒中、頭蓋内出血、全死因死亡を合わせた複合イベントの発生率に差はなく、一部の評価指標においてみられたワルファリンの利益は大出血リスクの上昇により相殺される程度であることを示した。論文は、NEJM誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
日経メディカル2012年5月号「トレンドビュー」(転載)
BMIが低い患者には適切な栄養・運動療法を
肥満は循環器疾患の危険因子とされている。だが近年、心不全や動脈硬化症において、肥満患者の予後が良いという報告が欧米を中心に増えており、「肥満パラドックス」として議論を呼んでいる。
経験積んで、ステップアップ転職目指せ
眼科医・山下寛さん(仮名)の場合
もともと臨床を志望していたため、医局に残ることは考えていなかったという眼科医師。さらなる転職も視野に入れ、年収よりも経験や時間の確保を優先して、公立病院への転職を決めた。
Lancet誌から
13件の研究をメタ分析、偽陽性率は非常に低い
新生児を対象としたパルスオキシメーターによる先天性心疾患スクリーニングは、偽陽性が非常に少なく、特異度が高いことが、英Queen Mary大学のShakila Thangaratinam氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、Lancet誌電子版に2012年5月2日に掲載された。
第112回日本外科学会定期学術集会
北海道大学病院腫瘍センター診療教授 小松嘉人氏
多様な段階を経て増殖する固形腫瘍において、消化管間質腫瘍(Gastrointestinal stromal tumor:GIST)は最も分子病態が解明されている腫瘍である。GISTの分子生物学的な特徴を理解し、適切に投与することが、患者のQOLの改善と長期生存につながる。
【第24回 ウェブサイトの開設】
様々なトラブルにも一人で対応しながら、なんとか開業までたどり着くことができた泌尿器科のA氏。開業後しばらくは取引業者や親類縁者の来院が相次ぎ、あわただしかったものの、1週間もすると落ち着いてきました。ただ、その後1カ月がたち、2カ月がたちましたが、患者数は横ばいで増える兆しがありません。
はじめての病棟当直を乗り切る!
研修医生活にも慣れ、基本的な治療法の選択や実施ができるようになるころ、初めての病棟当直がやってくる。本特集は、最近まで研修医の立場にあった若手の医師たちが、当直中によく起こる出来事と対応策をまとめたものだ。事前に読んで安心するもよし、当直中に困ったときにもぜひ読んで役立ててほしい。
第9回
昨今、世界で精神保健への注目が高まっている。例えば、2011年9月19〜20日に「非感染性疾患:Non-Communicable Disease (NCD)」の国連ハイレベル会合が開催され、「NCDによる負担(Burden)と脅威は21世紀の開発における主要な課題である」(第1条)とする政治宣言が採択された(NCDについては、2011年9月13日「世界の流行トピック『非感染性疾患』と日本の貢献」の記事を参照)。
日経メディカル2012年5月号「特集 医療界を騒がせた あの事件の顛末」転載 Vol.1
発生当時、新聞や週刊誌を連日にぎわして世間の注目を集めた、医師を巡る刑事事件はどんな結末をたどったのか。自治体や医学会が再発防止のため制度やガイドラインの見直しを図るなど、医療界全体に影響を及ぼしたものも少なくない。5つの事件の「その後」を追った。
1年ほど前から、当社にある種のEメールがよく寄せられるようになった。若手医師や医学生たちが、私の経営するメディファーム株式会社で研修(会社見学、就業体験など)をしたい、というのだ。初めは冷やかしかとも思ったし、なぜ当社なのか?とも思った。他社からのスパイか?とも思ったが、当社のような零細企業をスパイしてもしょうがないので、たぶん違うだろう(笑)。
すでに医療現場では欠かせない代物となっている電子カルテを扱う中で、最近少し気になってきたことがある。 電子カルテの需要はますます拡大し、ますますシステム化は進み、ますます煩雑になる。そうした流れの中で私が論じたいのは、電子カルテ内で展開される“医療者同士のコミュニケーション不良”である。弱い酸で侵食されるように、徐々に医療現場の不協和音を増やしている。
第1回(総論)
先生のクリニックは、PT-INRを検査する患者さんが多いですね。研修医向けの医学雑誌に、最近心房細動の治療法が大きく変わってきたと書いてあったのですが、そうなんですか?
“内定”をほぼ手中に収めていたのに…
ある医師紹介会社の仲介により、好条件での転職がほぼ決まっていた。にもかかわらず、契約直前になって話は白紙に。聞けば、若い医師が自分に代わりに採用されたという。決定が翻された原因は一体何だったのか。
「カルチュラル・コンピテンシー(Cultural Competency)」をご存知だろうか。異文化への対応能力を指すこの言葉には、民族特有の食文化や、身体的な特徴、言語の違いだけでなく、行動様式や死生観、感情の表現の仕方への配慮も含まれる。
私は近々、転職を考えています。ただ、今は医局のどこの関連病院も慢性的な人手不足で、私1人が抜けても厳しい状況になることは目に見えています。当然、医局からは強く引き止められると思うのですが、どうしたらスムーズに退局できるでしょうか。けんか別れや、周囲の先生に迷惑をかけることはできるだけ避けたいと思っています。(卒後14年目、40歳男性、小児科医)
日経メディカル2012年4月号「ニュース追跡」(転載)
週刊誌報じるも、検査した医師は「良性」と否定
今年2月末、福島県から避難中の子どもに甲状腺癌の疑いがあると週刊誌が報じた。甲状腺検査を行った医師は、記事は事実と異なると否定。小児は2次検査の結果、腺腫様甲状腺腫と診断されていた。
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.1
社会保障・税一体改革を意識、機能分化をさらに促す
全体で0.004%のプラス改定となった2012年度の診療報酬改定。政府の社会保障・税一体改革を見据え、医療機関の機能分化を進める内容となった。外来、在宅医療、入院について改定の要点をまとめた。
大震災発生時、東北で行われていた280手術を調査
東日本大震災の発生は金曜日の14時46分。通常業務のゴールデンタイムを巨大地震が襲ったという意味では、近代日本医療史上、初めての事態といえる。当然、東北地方の多くの病院で多くの手術が行われていた。停電となった手術室で大型医療機器は大きく揺れ、患者の安全を確保するとともに、自身の生命への恐怖も禁じ得なかった―。大地震発生時の手術中の状況をアンケートした結果を弘前大学胸部心臓血管外科教授の福田幾夫氏らがまとめ、4月14日に日本外科学会の特別企画「外科医たちの『東北地方太平洋沖地震』体験談」の中で報告した。
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.2
大病院受診の適正化図る 診療所も機能で評価
軽症患者は大病院以外で診る─。この体制構築のため、大病院の外来への患者集中を解消する策が講じられた。夜間対応や病診連携といった診療所のかかりつけ医機能を評価したのも特徴だ。
患者プロフィル:55歳女性、主婦
来院30分前、自宅の台所で昼食の準備中に、炎が衣服に引火して熱傷を受傷し、救急車にて来院した。既往歴は特にない。薬剤アレルギー、内服薬、飲酒、喫煙なし。平常時の体重は50kg。
日経メディカル2012年4月号「ニュース追跡」(転載)
過剰投資で資金難、賞与未払いで退職者相次ぐ
都内の救急医療のパイオニアだった白鬚橋病院(東京都墨田区)。母体の医療法人誠和会は昨年12月、東京地裁に民事再生を申し立てた。過大な投資に伴う借り入れで50億円近い負債を抱えていた。
全国各地の病院が新人研修医を迎える季節となりました。体力があって老眼ではなく、集中力や記憶力も高い研修医たちですが、卒後30年もたった私のような初老の医師より研修医の方が頼りになるとは、一般には考えてもらえません。
奈良の山本病院事件、元理事長に禁錮3年求刑
奈良県の医療法人雄山会・山本病院(大和郡山市)の一連の事件の中で、2006年6月に肝腫瘍の摘出術を受けた男性入院患者(当時51歳)が死亡した事件の論告求刑が4月9日に奈良地裁(橋本一裁判長)で行われた。元理事長で執刀医だった山本文夫被告人に対し、検察は業務上過失致死罪で禁錮3年を求刑。手術の必要のない肝血管腫を肝細胞癌と誤診して手術を実施し、失血死させたと結論付けた。その上で、「身勝手で悪質」と断じた。
私が初期研修医としてお世話になった洛和会音羽病院では、北米で第一線の臨床指導医として活躍している医師(いわゆる“大リーガー医”)を2004年から招聘し、研修医教育を充実させています。
日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.1
神戸大感染症内科教授 岩田 健太郎氏(40歳)
少子高齢化が急速に進む日本では、社会も医療も、そのあり方に大きな転換が求められている。これからの日本の医学・医療は、いったい誰が率い、どこに向かっていくのだろうか。日経メディカルが創刊された1972年前後に生まれた、40歳代を中心とする新進気鋭の10人。彼らの果敢な行動と熱い思いをお届けする。第1回は神戸大の岩田健太郎氏。卒業後、医局に属さず米国に留学して感染症治療を学んだ。書籍や講演などで積極的に情報を発信。神戸大教授に就任してからは、大学病院の臨床能力底上げに尽力する。
ただ勉強したかっただけなのに…
小児科医・佐伯守(仮名)さんの場合
「もう、うちの医局とは関係ないから」――入局3年目、医局の人事ローテーションに反して自分の希望を押し通したために、教授の不興を買い、医局を除名される。「あのとき、どうするのが一番良かったのか…」。いまだ正解が出ない日々が続く。
南の島でのんびり…とは行かなかったバリ島訪問(その1)
先月、インドネシアのバリ島で開催された第20回アジア心臓血管胸部外科学会(Asian Society for Cardiovascular and Thoracic Surgery:ASCVTS)に参加してきました。演題発表だけしたら、仕事のことは忘れて南の島でのんびり…。と考えていたのですが、これが思いのほか刺激的で、新しい発見がたくさんありました。
今年も花粉症のシーズンがやってきました。待合室にマスク姿の患者さんがあふれるのは、眼科の春の風物詩と言っても過言ではありません。
内視鏡処置時の抗血栓薬休薬基準である「札幌コンセンサス」について、妥当性の検証が進んでいる。この新基準を日常診療に導入している医療機関を対象に行った前向き調査によると、17施設から3000例近くの登録症例があり、基準採用以降で出血例の明らかな増加はないことが示された。また、休薬を伴う内視鏡処置に関連した血栓症が2例認められた。4月20日まで東京で開催されていた第98回日本消化器病学会(JSGE2012)で、北海道大学の間部克裕氏らが発表した。

