2006.06.24

専門展「サプリ&機能性食品2006」から オリザ油化、アスタキサンチンの 脳における抗酸化作用を発表、虚血性の脳障害防止に期待

 展示会2日目の午前中に開催されたオープンシアターでは、オリザ油化の研究者がアスタキサンチンの機能について発表した。アスタキサンチンはカロテノイドの一種。その抗酸化作用の高さ(βカロテンの40倍、ビタミンEの1000倍)で注目を集めている成分とあって、定員50人ほどの会場は満席となった。

 オリザ油化研究開発部の松下佐織研究員らは、ラットの脳に流れる血液を一定時間止める(虚血と再開通の方法)により大量の活性酸素を発生させ、細胞死を引き起こす実験を行った。脳の細胞死の面積比を比較する方法で、アスタキサンチンの効果を調べたところ、実験の前にアスタキサンチンを経口投与していたラットのグループでは、与えていなかったグループに比べて細胞死が40%減少したという。

 松下研究員らは、この実験結果からアスタキサンチンを経口投与すると、虚血性の脳疾患(脳血栓、脳梗塞)にともなう活性酸素が引き起こす脳障害を予防することが期待できると結論づけた。

 「脳の酸素消費は全身で使うの酸素の20%に上り、他の臓器に比べても20〜30倍の酸素を必要とするため、脳は酸化しやすい。一方、脳細胞はあまり増殖しないので、脳が一度ダメージを受けると回復しにくい。抗酸化物質のうちで、アスタキサンチンのように脳関門を通過して脳細胞に到達できると考えられるものはまれであり、アスタキサンチンの脳の老化防止作用に期待したい」と松下研究員はまとめた。(大屋奈緒子、日経ヘルス)

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