2006.06.18

糖尿病が気になる人やダイエッターに朗報! 明治製菓が、血糖にならない甘味素材「GF2」を開発

 明治製菓は、血糖値を上げない新しい甘味素材を開発した。
これは、砂糖を酵素反応で分離・精製してできる結晶フラクトオリゴ糖(以下GF2)。

 GF2は小腸で吸収されないため、血糖値を上げないのが第1の特徴。つまり、インスリンの分泌に影響を及ぼさない。
 さらに、フラクトオリゴ糖と同様に、大腸で善玉菌の栄養源となるため、腸内の善玉菌が増え、便秘の改善や免疫バランスの改善などオリゴ糖の持つ健康効果も受け継いでいる。

 血糖を上げない甘味料には様々なものがあるが、一般的には熱を加えると味が変わって調理などに使いにくかったり、解けにくかったり、甘味が普段使い慣れている砂糖とは異なったりして、使用場面が限られるものが多い。
 だが、このGF2は、砂糖と同じ甘味であるばかりか、溶解性、熱安定性などにおいても、砂糖と同様の使い勝手の良さが売り物。そのため、家庭では砂糖の代わりの代替甘味料として、またチョコレートやあめなどの菓子類などへの加工用などにも、用途が広がると期待されている。
 
 血糖値への影響については、健常者と糖尿病患者の2つの試験で確認済み。
 健康な人14人を対象に、砂糖とGF2をそれぞれ25gずつ摂取させ、血糖値とインスリン濃度を測定した実験では、GF2はいずれにも影響を及ぼさなかった。
 また、血糖コントロールの指導を受けている2型糖尿病患者9人を対象に、食事療法と運動療法に加え、毎日、8週間、GF2を好きな方法で摂取してもらった試験では、摂取期間中、空腹時血糖値にも、HbA1cという長期血糖コントロールの指標にも影響がなかった。加えて、GF2摂取期間中、善玉菌のビフィズス菌が増え、悪玉菌の大腸菌が減ったことも確認された。排便回数や排便量も増加傾向にあった。

 糖尿病患者の試験を行った、ともながクリニック糖尿病・生活習慣病センターの朝長修院長は、「糖尿病患者の特徴の一つに、神経障害によって腸のぜん動運動が低下し便秘になりやすいことが挙げられる。GF2は、糖質を制限される患者のストレス緩和とともに、便秘症状の緩和にも役立つ」と、この素材に期待を寄せる。

 明治製菓では、本年度は糖尿病患者とその予備軍を対象に、通信販売や病院、調剤薬局などのルートでGF2商品を販売する予定。価格は、300gで3000円程度だ。チョコレートやあめなどの一般商品として市場に出回るのは来年の見込みという。(黒住紗織、日経ヘルス)

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