2006.03.22

咽頭結膜熱に大きな流行の兆しか、A群溶レン菌咽頭炎も高止まり、感染症週報第9週分から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが3月17日に公表した2006年第9週(2月27日〜3月5日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、本週も咽頭結膜熱の定点あたり報告数(医療機関あたりの患者数)が増加して全国平均で0.33になった。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週とほぼ同じ報告数だが、過去10年の通年の最高値を上回る状況が続いている。

 咽頭結膜熱は、今年に入って第5週から増加傾向が続いており、今週はやや大きく増えた。第3週以降、過去10年の同時期の最高値を上回る状況が続いている。1996年以降で最大の流行になった2004年の4月下旬から5月上旬の水準に近い。例年、夏休み直前の第28〜30週前後に年間の流行のピークになるため、今後の推移に警戒する必要がありそうだ。都道府県別では佐賀県(1.6)、福井県(1.4)、島根県(1.3)が多い。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は今年に入ってから、急激な増加が続いてきたが、本週は横ばいだった。都道府県別では、新潟県(6.7)、山形県(6.6)、鳥取県(5.2)が多い。

 感染性胃腸炎は、前週は減少したが本週は横ばいだった。都道府県別では、宮崎県(18.1)、愛媛県(17.9)、佐賀県(16.2)が多い。

 水痘は第8週には減少したが本週は増加した。過去10年と比較すると2001年に次ぐ第2位の水準だが目立って多いわけではない。都道府県別では、福岡県(4.3)、宮崎県(4.1)、長崎県(4.1)が多い。

 2006年第9週の全数報告の対象となる感染症については以下の通り(3月8日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:細菌性赤痢8例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症8例(うち有症者7例)。
 4類感染症:オウム病1例、つつが虫病2例、デング熱1例、マラリア1例、レジオネラ症3例、A型肝炎8例。
 5類感染症:アメーバ赤痢11例、劇症溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群9例(無症候7例、AIDS2例)、梅毒7例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例、急性脳炎2例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(PDFファイル)。(中沢真也)

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