2006.03.18

タキサン耐性腫瘍に対する活性が期待のIxabepiloneがフェーズ1試験で有望結果

 非タキサン系チュブリン重合促進剤で乳がんや前立腺がんのタキサン耐性腫瘍に対する活性が期待されているIxabepilone(BMS−247550)のわが国におけるフェーズ1臨床試験で有望な結果が得られたことが明らかとなった。3月17日に大阪市で開催された日本臨床腫瘍学会のポスターディスカッションIで国立がんセンター中央病院(現在は近畿大学医学部内科学講座腫瘍内科部門)の清水俊雄氏(写真)が発表した。

 臨床試験は14例(うち男性が11例)の固形がん患者にIxabepiloneを3週ごとに3時間点滴静注した。投与用量は15mg/m2(患者数3人、4サイクル実施)、30mg/m2(患者数3人、19サイクル実施)、40mg/m2(患者数6人、16サイクル実施)、50mg/m2(患者数2人、4サイクル実施)の4群で実施した。投与されたがん患者は非小細胞肺がんが7例、悪性中皮腫が2例、その他のがんが5例だった。

 試験の結果、タキサン治療歴のある非小細胞肺がん患者1例でPRが確認されたほか6例でSDという結果が得られた。また、用量規制毒性は40mg/m2投与群で6例中1例(5日間を超えるグレード4の好中球減少)、50mg/m2投与群で2例中2例(5日間を超えるグレード4の好中球減少、グレード4の発熱性好中球減少とグレード3の口内炎)が見られた。このため、Ixabepiloneの最大耐量は50mg/m2でフェーズ2臨床試験での推奨投与量は40mg/m2となった。一方、体内の薬物動態は米国で以前に行われたフェーズ1臨床試験と同様な結果が得られた。

 Ixabepiloneは現在わが国では乳がんを対象にしたフェーズ2臨床試験が行われている。(横山勇生)

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