2006.03.16

【介護に関する論説】 福祉用具の役割を見直そう(2)

 「長寿社会」の新しいネットワーク作りを考える「方円の器」を主催する江上尚志氏の「介護に関する論説」から、「福祉用具の役割を見直そう」を紹介します。

■■□ 介護に関する論説
■■□ 福祉用具の役割を見直そう    江上尚志 氏

 所用でJR飯田橋駅を降り立った。近くにバス停がありY社製電動車いすの人が帽子を被ってきたと思うとバスを待つ態勢になった。時刻表を見ると5分程度後には小滝橋行きの都バスが来る。やがて満席に近い乗客を乗せたバスが到着し、大勢が乗り降りした後で運転士が中央の開閉部にスライディングボードを渡す。電動車いすの女性は自然な雰囲気で乗り込んで、おそらくは家族か友人の待つ場所へ移動していった。帰りがけに“お客様ご案内中です”という案内と一緒に電動車いすの人がJR総武線の電車に乗り込んだ。

 「介護保険」対象の福祉用具は次のように定められている(注:財団法人テクノエイド協会のホームページ参照)。「車いす、同付属品、特殊寝台、同付属品、じょくそう予防用具、体位変換器、手すり、スロープ、歩行器、歩行補助つえ、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト」(以上貸与対象)、「腰掛便座、特殊尿器、入浴補助用具、簡易浴槽、移動用リフトの吊り具の部分」(以上購入対象)。これらの福祉用具は市場に認められたが、それ以外はなかなか認められにくいということだ。

 これらの福祉用具を活用することは、日常生活動作(ADL)を補助することにより生活のレベルを上げる(QOL=生活の質)ことに他ならない。専門知識を有する「介護支援専門員(ケアマネジャー)」と「福祉用具専門相談員」の協働が不可欠である。介護用ベッド(特殊寝台)を導入することは“ハイロー機能などを利用して起き上がりに困難だった人が起き上がって食事や排泄を自力で行う”ことも補助することを意味する。タタミと布団の生活様式が基本の日本では“寝たきりの人を起す”ことから始めなければならない。

*続きは「方円の器」のホームページでどうぞ。
http://www11.ocn.ne.jp/~uten/

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