2006.03.10

A群溶レン菌咽頭炎が急増、過去10年の最高値に、感染症週報第7週分から

 国立感染症研究所の感染症情報センターが3月3日に公表した2006年第7週(2月13日〜2月19日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり報告数(医療機関あたりの患者数)が全国平均で2.38となり、過去10年の全期間の最高値を上回った。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は今年に入ってから、急激な増加が続いてきたが、前週には減少したが本週は再び急増した。都道府県別では、新潟県(6.3)、山形県(5.6)、石川県(4.5)が多い。

 咽頭結膜熱は2005年第51週頃から減少が続いていたが、第5週から3週連続で増加した。第3週以降は過去10年の同時期の最高値を上回る状況が続いている。都道府県別では岐阜県(1.09)、佐賀県(0.96)、福井県(0.91)が多い。

 感染性胃腸炎は前週は減少したが本週は増加した。都道府県別では、愛媛県(17.8)、山口県(17.3)、宮崎県(16.5)が多い。

 水痘は第5、6週と減少した後、本週は増加した。都道府県別では、宮崎県(4.5)、鳥取県(4.3)、福岡県(3.9)が多い。

 2006年第7週の全数報告の対象となる感染症については以下の通り(2月23日集計分)。
 1類感染症:報告なし。
 2類感染症:細菌性赤痢8例、腸チフス1例。
 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症9例(うち有症者7例)。
 4類感染症:デング熱1例、レジオネラ症8例、E型肝炎1例、A型肝炎3例。
 5類感染症:アメーバ赤痢4例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、劇症溶血性レンサ球菌感染症(3例)、後天性免疫不全症候群14例(無症候8例、AIDS3例、その他3例)、梅毒5例、破傷風2例、急性脳炎3例。

 詳しくは感染症発生動向調査週報まで(PDFファイル)。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. ついに登場!希釈式自己血輸血 リポート◎自己血輸血に3つ目の柱、手術当日でも可能な新手法 FBシェア数:312
  2. どこまで減らせる?アルブミン製剤 リポート◎「アルブミン消費大国」の汚名は返上したが… FBシェア数:22
  3. 高血圧合併例の利尿薬をSGLT2阻害薬に変更 学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 FBシェア数:139
  4. 患者応対を改善させる「マジックフレーズ」 榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ FBシェア数:2
  5. 患者が増えない… 院長が突き止めた原因とは 診療所経営駆け込み寺 FBシェア数:1
  6. なぜ肺炎ガイドラインに「治療しない」選択肢を盛り… ガイドライン作成委員を務めた大阪大学感染制御学教授の朝野和典氏に聞く FBシェア数:502
  7. 100歳目前の認知症患者に輸血を行うか はちきんナースの「看護のダイヤを探そう!」 FBシェア数:13
  8. 高齢者救急の現場で思う「長生きは幸福か」 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:174
  9. いつまでも症状が長引く感染性腸炎の正体 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:161
  10. 医療事故調センター「再発防止策」に厳しい声 記者の眼 FBシェア数:27