2006.03.07

健康診断で正常高値の人は職場高血圧になりやすい

 健康診断で正常高値(収縮期血圧が130mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上)の人は職場のストレスによって職場高血圧(収縮期血圧が140mHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上)となる可能性が高いことが明らかとなった。また、年齢、BMI(Body Mass Index)、高血圧の家族歴も職場高血圧の関連因子となっていることも明らかとなった。これは東京都老人医療センター循環器科部長の原田和昌氏(写真左)、猿原大和氏(写真右)らの研究グループによって明らかにされたもので、成果は3月11日から米国アトランタで開催される米国心臓学会(ACC)で発表される。

 原田氏らは、東京都庁で働く23歳から64歳の265人を対象に、職場の勤務中に別室でリラックスしてから血圧を測定した値と健康診断での血圧測定値の比較を行った。その結果、職場高血圧と診断されたのは23%に当たる61人だった。職場高血圧群は、正常値群に比べて年齢が高い(職場高血圧群が平均で48.5±10歳、正常値群が39.3±10歳)、BMIが大きい(職場高血圧群が23.4±2.7、正常値群が21.6±3.2)、コレステロールレベルが高い(職場高血圧群が214±33mg/dl、正常値群が194±35mg/dl)、健康診断時の血圧が高い(職場高血圧群が125±11mmHg、正常値群が110±11mmHg)などの差が見られた。重回帰分析を行った結果、職場高血圧の上昇は、年齢、BMI、高血圧の家族歴と関連があることがわかった。さらに、健康診断時に高血圧(収縮期血圧が140mHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上)の人で職場での血圧が上がっている人は10%にとどまり、職場高血圧の予測には向かないという結果であったのに対して健康診断時に正常値高血圧であった35人のうち63%にあたる22人が職場高血圧となっていることがわかった。

 原田氏らはまた、仮面高血圧と耐糖能以上、左心房肥大が関連していることも見出しておりACCで発表する。(横山勇生)

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