2006.03.01

【脳卒中治療の将来に関するアンケート調査2006】No.2 「脳卒中治療ガイドライン2004で診療内容が変わった」は半数以上

 「脳卒中治療ガイドライン2004で診療内容が変わった」は半数以上であることが、MedWaveが2月に実施した「脳卒中診療の将来に関するアンケート調査」で明らかになった。調査は、国際脳卒中会議の速報サイトを開設したのに伴い実施した。MedWaveの会員医師にメールで調査への協力をお願いしたところ、2月23日から2月28日までに165人の医師のご協力を得た。

 調査では、日本脳卒中学会の脳卒中治療ガイドライン2004について使用頻度、目的、評価などを尋ねた。



 まず日本脳卒中学会がホームページに掲載している脳卒中治療ガイドライン2004を閲覧したことがあるかどうか尋ねたところ、回答者の50.3%が「ある」と回答した(図3)。対象や実施時期など異なるため単純には比較できないが、2004年に実施した同様の調査では、閲覧率は49%だった。



 日常診療で「脳卒中治療ガイドライン2004」を参考にすることがあるかどうか尋ねた質問では、「年数回」が21.8%でもっとも多く、「月に1度ぐらい」が17.7%、「それ(年数回)以下」が10.3%だった(図4)。「ほぼ毎日」が2.4%、「週に1度ぐらい」が6.1%と熱心な利用者も少なくなかった。



 使ったことがある96人を対象に、選択肢を提示し使用目的を尋ねたところ、「治療法の確認」が78.1%と突出していた(複数回答)。「患者への説明」が37.5%、「診断方法の確認」が33.3%、「疾患の概念の確認」が29.2%と続いた(図5)。



 使ったことがある人に診療内容が変わったかどうか尋ねたところ、「少し変わった」が51.6%で、「大きく変わった」の4.2%を合わせると、半数以上が何らかの影響を受けていた(図6、n=96)。



 次に満足度を尋ねたが、「ほぼ満足」が62.5%で、「満足」の4.2%をあわせ、7割近くの人が評価しているのが分かった(図7)。

 不満に思う点を複数回答で挙げてもらったところ、「日本人でのエビデンスが乏しい」が39.6%と目立っていた(図8)。「分量が多くて読み通すのが大変」と「日常診療での実施が難しい」が22.9%で続いている。「最新版であるかどうかが分かりにくい」が20.8%、「自分の患者に当てはまらないことが多い」が17.7%あったのは注目できる。
(まとめ:三和護、医療局編集委員)



*次回は、注目すべき病型などについての結果を報告する予定です。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 25歳女性。外陰部の結節 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  2. 「研修医にやる気がない」「教えるとウザがられる」… 学会トピック◎日本病院総合診療医学会学術総会 FBシェア数:346
  3. 10歳男児。咽頭違和感、全身掻痒感、呼吸困難 日経メディクイズ●小児 FBシェア数:0
  4. 流行ウイルスはAH3? それともAH1pdm09… インフルエンザ診療Next:トピックス FBシェア数:163
  5. 「スポーツ98%です!」どういう意味か分かります… 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:0
  6. 頭をぶつけたが異常のない男児。CTを撮る? 医師1000人に聞きました FBシェア数:34
  7. 知ってた? 一円玉はX線画像に写らない! 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:200
  8. 50歳代男性。発熱、呼吸困難、左下腿疼痛 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
  9. 免許更新時、認知症の診断ができないケースとは プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:16
  10. 抗菌薬の適正使用が最も進んでいる診療科は? 医師1000人に聞きました FBシェア数:57