2006.02.18

喫煙で脳卒中リスクが大きく高まる遺伝子型が発見

 虚血性脳卒中との関連が既に示唆されているフォスフォジエステラーゼ4D(PDE4D)の特定の遺伝子型を持っていると、喫煙で脳卒中の発症が著しく高まることが初めて報告された。大規模調査研究であるThe Stroke Prevention in Young Women Study (SPYW) で危険因子群によって階層化解析を行った結果、明らかとなったものだ。米Maryland大学のJohn W Cole氏(写真)らが、2月17日に米国Kで開催された国際脳卒中会議の口演で発表した。

 研究グループはBaltimoreからWashingtonにかけての地域にある59病院の協力を得て、15歳から49歳の女性で、初めて脳卒中起こした患者224人と対照群211人を対象に、危険因子の解析を行った。48人のアフリカ系米国人と48人の白人のPDE4Dの1塩基多型(SNP)を解析し、脳卒中との関連を調べた。その結果、既知と未知を合わせて41個のPDE4DのSNPを見出した。

 年齢、人種間の調整を行った上で、41個のSNPのうち24個のSNPスクリーニング解析の結果、5'側のエクソン1に近い領域のイントロンにあるSNP(rs918592)にオッズ比1.5の脳卒中との有意な関連性が見出された。この関連性は人種に共通だった。このSNPの有無と高血圧や喫煙、糖尿病など様々な危険因子の層別解析を組み合わせたところ、このSNPが特に喫煙群で高い関連性(オッズ比で2.98)を示すことが明らかとなった。一方、非喫煙群では脳卒中との間に相関性はなかった(オッズ比1.04)。喫煙群では1日あたり10本までの群はオッズ比が2倍強だったが、1日あたり11本以上になるとオッズ比は8倍以上となった。

 見出されたSNPがあるとなぜ喫煙で脳卒中のリスクが高まるのかはわかっていないという。(横山勇生)

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