2006.02.18

tPAの静脈内投与と脳動脈内投与を併用する臨床試験IMSII試験で有望結果

 米Cincinati大学のJoseph Broderick氏(写真)らの研究グループは、虚血性脳卒中患者に血栓溶解剤ティッシュプラスミノーゲンアクチベータ(tPA)の静脈内投与と微小なカテーテルを用いた脳動脈内投与を併用する臨床試験Interventional Management of Stroke(IMS)II試験での予備的な結果を発表した。IMS I試験同様有望な結果となった。成果は2月17日に米国Kissimmeeで開催された国際脳卒中会議のポスターセッションで発表された。

 臨床試験は18歳から80歳のNIH Stroke Scaleが10以上の発症後3時間以内の患者に、まず、30分かけて体重1kgあたり0.6mg、最大で60mgのtPAを静脈内に投与した。この投与量は標準的な投与量よりも少ない量になる。そして、治療に適した血栓が頭蓋外もしくは頭蓋内の脳血管にある患者に22mgのtPAを特殊なカテーテルを用いて動脈内に投与した。その際には血栓部位部位に低エネルギーの超音波をカテーテルを用いて最大で2時間か血栓溶解が起こるまであてた。

 73人の患者に併用投与を行ったところ、3カ月時点でRankin Scaleが0から2であった割合は、静脈内投与の試験であったNINDS試験の場合が39%だったのに対して、45%になり、有用性を示唆する結果が得られた。また3カ月時点での死亡率はNINDS試験が21%であったのに対してIMS II試験では16%となった。Barthel indexが3カ月時点で95から100であった患者の割合もNINDS試験が42%だったのに対して52%だった。IMS II試験はIMS I試験と同様の結果となっている。

 研究グループは標準的なtPAの静脈内投与する場合と静脈内投与と動脈内投与を組み合わせる場合を比較するランダムか試験が必要であり、2006年に開始される予定だとしている。(横山勇生)

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