2006.02.17

急性虚血性脳卒中患者は5HT1A作動薬piclozotanの投与に十分に耐えられえる、有効性評価試験が進行中

 脳梗塞抑制作用と脳温低下作用により強力な脳保護作用が期待されている第一アスビオファーマの5HT1A作動薬piclozotanの急性虚血性脳卒中患者を対象にした多施設二重盲検試験で、患者の忍容性が十分に得られたことが明らかとなった。2月16日に米国で開催された国際脳卒中会議のポスターセッションで米Daiichi Asubio Pharmaceuticals社の清水かほり氏(写真左)とThomas R.Zimmerman Jr.氏(写真右)らが発表したものだ。

 臨床試験はpiclozotanもしくはプラセボの血中濃度が7ng/mL、14ng/mL、25ng/mL、50ng/mL、80ng/mL、120ng/mLになるように分けて72時間連続投与するもので、脳卒中発症後12時間以内に投与を開始した。患者の平均年齢は67.4歳で、55人がpiclozotanの投与を受け、25人がプラセボの投与を受けた。55人の投与量の内訳は8人が血中濃度が7ng/mL、9人が14ng/mL、12人が25ng/mL、12人が50ng/mL、8人が80ng/mL、6人が120ng/mL。

 全体で76人の患者で604の副作用が報告された。ほとんどの副作用は軽度から中等度でしかも薬剤とは関係がない、関係しそうがないとされた。プラセボ群と比較してpiclozotan投与群で多かった副作用は、頭痛(piclozotan群が32.7%、プラセボ群が20.0%)、吐き気(piclozotan群が43.6%、プラセボ群が16.0%)、嘔吐(piclozotan群が25.5%、プラセボ群が8.0%)、尿路感染症(piclozotan群が38.2%、プラセボ群が12.0%)、精神障害(piclozotan群が%、プラセボ群が0.0%)だった。また、piclozotan投与群ではQTc延長がより高頻度に見出されたが用量に応じて増加することはなかった。

 piclozotanの急性脳卒中に対する効果を調べるランダム化臨床試験EPICが第一アスビオファーマによって現在進められている。試験の概要について米Daiichi Asubio Pharmaceuticals社のThomas R. Zimmerman氏が別のポスターで2月16日に発表した。高用量(血中濃度が110〜125ng/mL)のpiclozotan(31人)と低用量(70〜85ng/mL)のpiclozotan(31人)、プラセボ(31人)からなるステージ1試験を行ってから中間評価を行い、一定量のpiclozotanとプラセボを比較するステージ2試験に移る計画だ。ステージ1は2006年秋に終了する予定だ。(横山勇生)

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