2006.02.02

約7人に1人が社会不安障害の可能性、ニートの背景因子か?

 約7人に1人が社会不安障害(SAD)の可能性があることが明らかとなった。アステラス製薬、ソルベイ製薬、明治製菓が2005年10月に全国の10歳代後半から40歳代の一般生活者の男女600人を対象に行ったインタ−ネットを利用した調査の結果明らかとなったものだ。さらに調査ではSADの病態への認知度が低く、仕事や生活が妨げられても受診しない傾向があることが明らかとなった。

 また、東洋英和女学院大学人間科学部教授で和楽会横浜クリニック院長の山田和夫氏は2月1日に3社が開催したプレスセミナーで、2002年で84万7000人にも上っているニート(通学や職探し、職業訓練をしていない15歳から34歳までに若者)には、社会不安障害が背景にあると指摘した。

 社会不安障害は人前に出て、話す、食べる、書くなどの行為の際に強い不安や恐怖を感じ、身体症状が現れることで日常生活や仕事などに支障をきたす疾患のこと。選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)が効果があることが認められている。

 3社の調査によると「人前で話をする・食事をする・字を書くなど」の状況であてはまるものをSADの病気の内容を説明せずに、診断基準の質問項目を用いて尋ねたところ、「人から注目されると怖くなったり、とまどったりする」と回答した人が46.1%(614人中の283人)、また「その恐怖やとまどい」で「仕事や社会生活が妨げられたり、苦痛を感じたりする」と回答した人が8.0%(614人中49人)いた。

 また、これとは別に、SADの病気の内容を説明し、その症状があてはまるかどうか尋ねたところ、「自分にあてはまると思う」と回答した人が13.4%(614人中82人)となり、SADの可能性のある人が約7人に1人の割合でいることが明らかとなった。

 そしてSADについて「病気の内容まで知っている」と回答したのは5.5%(614人中34人)にとどまり、SADの病態への認知度は低いことも明らかとなった。さらに「仕事や社会生活が妨げられたり、苦痛を感じたりする」と回答した49人のうち身体症状(手足、全身、声の震えなど)がある人43人に「受診の有無」を尋ねたところ74.4%(43人中32人)が「受診しない」と回答した。(横山勇生)
 

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