2006.01.30

【更新】吸入インスリンが欧州に続き米国でも承認

 米国食品医薬品局(FDA)は1月27日、米Pfizer社の吸入投与型インスリン「Exubera」を承認した。パウダー状の遺伝子組み換え型インスリンを吸い込むもので、成人1型、2型糖尿病が投与の対象となる。FDAでは、「吸引インスリンの登場で、血糖値のより適切なコントロールにつながる、より多くのオプションを患者に提供できるのではないか」としている。前日の1月26日には欧州委員会からExuberaの販売認可を獲得しており、欧米で相次いで承認を獲得したことになる。

 Exuberaは、1型糖尿病の場合には、従来の短時間作用性インスリンに代わって投与し、長時間作用性インスリンはこれまで通り投与することになる。また2型糖尿病の場合には、経口の糖尿病治療薬や長時間作用性インスリンと、Exuberaを併用することになるという。

 約2500人の成人1型・2型糖尿病の人を対象に行った治験では、投与後に血中インスリン値がピークに達するまでの時間は、従来の注射によるインスリンが平均105分(測定値幅は60〜240分)だったのに対し、Exuberaでは平均49分(同30〜90分)と、より短時間だった。

 なおExuberaは、喫煙者や6カ月以内に喫煙を止めた人は使用できないという。また、喘息、気管支炎、気腫のある人も、使用すべきではないとしている。詳しくは、FDAの[ニュースリリースhttp://www.fda.gov/bbs/topics/news/2006/NEW01304.html]まで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)


更新:製品写真を掲載しました

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医師・医学生の不祥事報道を目にする度に… 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:64
  2. 採用面接に妻同席、空気を一変させたある一言 医師ヘッドハンティングの舞台裏 FBシェア数:13
  3. 「102歳Asystole」に思うこと 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:296
  4. 意外と多いナースの更衣室の悩み 小林光恵の「ほのぼのティータイム」 FBシェア数:40
  5. 58歳男性。口唇の皮疹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  6. 医師免許を失う以外はたいしたリスクじゃない 鈴木裕介の「キャリア迷子」に捧げる処方箋 FBシェア数:0
  7. 70歳女性。咽頭痛 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:1
  8. 子どもにとってトイレやうんちは諸刃の剣 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:99
  9. 院長の「腹心」看護師の厳しすぎる指導で退職者続出 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:5
  10. 東広島市の麻疹感染広がる、患者は7人に パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:198