2006.01.20

オリンパス、早期肺がん遺伝子検査の臨床試験を今秋にも米国で開始

 オリンパスは、米Cangen Biotechnologies社と共同開発する早期肺がん遺伝子検査システムの臨床試験を、早ければ今秋にも米国で開始する見通しだ。同社ライフサイエンスカンパニーバイオメディカル開発部部長の中村誠氏(写真)がこのほど明らかにしたものだ。開発するシステムはCangen社の遺伝子の構造変化を測定する技術とオリンパスの高感度検出技術を組み合わせることで血液を用いて検査しようというものだ。 両社はまずは術後のモニタリングに利用される検査として実用化を目指す考えで、その後ハイリスク群の検査、健康診断へと展開させていく計画だ。

 両社は韓国のヒュンダイ病院から患者400人分の病変を入手して解析し、がん病変に特異的に変化している遺伝子の構造変化(マーカー)を複数個同定することに成功した。そして、遺伝子の構造変化を非小細胞肺がんの早期(1期、2期)患者の組織検体の7割から8割で検出することが確認できたという。

 今後、両社は血液を利用して実際にマーカーが検出できるか検討を進める計画だ。血液での検査を実現するためには、検査の高感度化が不可欠になるが、オリンパスは検査に携わる人が普通に利用できるもので血中の遺伝子を検出できる技術の開発にメドをつけているという。マイクロフィブリケーション技術などを活用したものだ。

 オリンパスは生活習慣病の健康診断、薬物代謝酵素の検査でも遺伝子検査の導入を目指しているが、中村氏は「がんの遺伝子検査は、潜在的に大きなポテンシャルが最初からある」と注力する方針を語った。(横山勇生)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. ついに登場!希釈式自己血輸血 リポート◎自己血輸血に3つ目の柱、手術当日でも可能な新手法 FBシェア数:312
  2. どこまで減らせる?アルブミン製剤 リポート◎「アルブミン消費大国」の汚名は返上したが… FBシェア数:22
  3. 高血圧合併例の利尿薬をSGLT2阻害薬に変更 学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 FBシェア数:139
  4. 患者応対を改善させる「マジックフレーズ」 榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ FBシェア数:2
  5. 患者が増えない… 院長が突き止めた原因とは 診療所経営駆け込み寺 FBシェア数:1
  6. なぜ肺炎ガイドラインに「治療しない」選択肢を盛り… ガイドライン作成委員を務めた大阪大学感染制御学教授の朝野和典氏に聞く FBシェア数:502
  7. 100歳目前の認知症患者に輸血を行うか はちきんナースの「看護のダイヤを探そう!」 FBシェア数:13
  8. 高齢者救急の現場で思う「長生きは幸福か」 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:174
  9. いつまでも症状が長引く感染性腸炎の正体 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:161
  10. 医療事故調センター「再発防止策」に厳しい声 記者の眼 FBシェア数:27