2006.01.18

今シーズン流行の香港型インフルエンザウイルスで91%が耐性獲得 アマンタジン、リマンタジンの使用控えて――米CDCが緊急勧告

 米国疾病対策センター(CDC)は1月14日、米国で今シーズン流行している香港型(H3N2)インフルエンザウイルスは、抗ウイルス薬のアマンタジンとリマンタジンに耐性があるため、処方しないよう勧告した。

 CDCが、今シーズンになって分離した120株のH3N2ウイルスについて調べたところ、うち109株、実に91%がアマンタジンとリマンタジンに対して耐性があるという衝撃的な事実が判明した。2004-2005シーズン初頭には耐性ウイルスの比率はわずか1.9%に過ぎなかったのが、6カ月後には14.5%まで急増していた。世界的にも過去3年間でアマンタジン・リマンタジン耐性株が1.9%から12.3%まで急増していたことが分かっている。

 一方、オセルタミビルとザナミビルに対しては、これまでにCDCが調べた香港型(H3N2)とソ連型(H1N1)のインフルエンザウイルスのいずれについても感受性があった。そのためCDCでは、今シーズンの抗インフルエンザ薬としては、オセルタミビルとザナミビルを処方すべきだとしている。

 詳しくは、CDCの1月14日付けのプレスリリースと、同日付のヘルスアラートを参照されたい。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)


※ヘルスアラート(Health Alert)は、州や地方の保健行政機関や医療機関に向けてCDCが発する通知で、重要性と緊急性に応じて、Health Alert、Health Advisary、Health Updateの3種類ある。Health Alertは最も重要で、かつ緊急を要する通知とされる。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 診療所の運動器リハ、意外だった査定の理由は? あのレセプトが削られたわけ FBシェア数:73
  2. 辛い食事で下痢するのは機能性腸疾患の証!? 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:28
  3. 結婚や恋愛にパワーと時間はなかなか使えない Cadetto Special●女性医師の婚活事情 FBシェア数:6
  4. 意外と世間から誤解されている「救急」 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:88
  5. 「結婚は?」と聞かれるのは苦手 Cadetto Special●女性医師の婚活事情 FBシェア数:12
  6. 関節リウマチの原因は腸内細菌の乱れ Unmet Medical Needs 2017 秋 FBシェア数:20
  7. 11時間も待たされて、処方は痛み止めだけ? マイルバガナム恵美の「日本とカナダの薬局見聞録」 FBシェア数:10
  8. 電解質の良書 医学書ソムリエ FBシェア数:40
  9. こんないい薬があったなんて…! 新井翔の「I love 在宅」 FBシェア数:26
  10. 健常者の肺はどのように映るのか? 今さら聞けない画像診断のキホン FBシェア数:11