2006.01.16

誤った薬の服用で救急室を訪れる幼児は毎年5万人超――米CDC

 死には至らないものの、誤った薬の服用で病院の救急室を訪れる4歳以下の子どもは、推定で毎年約5万3517人にものぼることがわかった。これは、米国疾病対策センター(CDC)が、罹患率や死亡率に関する週刊リポートMorbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)誌2006年1月13日号で公表したもの。中でも1〜2歳の子供が、その72.0%を占めているという。

 同報告書によると、こうした事故の75.4%が自宅で発生している。また、誤った薬の服用で救急室を訪れた4歳以下のおよそ10人に1人にあたる9.7%が、入院やその他の専門的な治療を必要としたという。なお2002年に薬の誤用で死亡した4歳以下の子どもは、35人と報告されている。

 薬の種類としては、42.2%が一般用医薬品(OTC)で、アセトアミノフェン、かぜや咳の薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などだった。また、入院や専門的な治療を要した事例の原因となった薬の種類は、抗けいれん薬やカルシウムチャネル拮抗薬、抗うつ薬、経口の糖尿病治療薬などだったという。

 CDCはこの結果を受けて、薬の管理について次のような指導を行っている。(1)すべての薬をきちんと閉まる入れ物に入れ、子供の手の届かない所に保管する。薬はできるだけ元々入っていた容器に入れておく。別の容器に移した場合には、子供の手が届かないようより注意する。薬を鞄や薬入れに入れるときには、子供の手が届かないことを確認する、(2)使わない薬はトイレに流して捨ててしまう、(3)子供は大人のすることをまねしたがるので、子供の目の前で薬を服用しないようにする。薬のことを、“キャンディー”とは呼ばない、(4)来訪者が服用している薬を、子供がすぐに見つけられる場所に置かない、(5)中毒に関する相談窓口の電話番号を、家中の電話の近くに置いておく――など。

 詳しくは、MMWR誌のこちらか、CDCのプレスリリースまで。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 2018年度診療報酬改定に向けた基本方針案 シリーズ◎2018診療・介護報酬同時改定 FBシェア数:57
  2. 相撲界の日馬富士騒動を医療界に例えたら…… 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:27
  3. 失敗しやすい第2のポイントは針の進め方と深さ EM Allianceの「知っ得、納得! ER Tips」 FBシェア数:11
  4. 叱られた時のヘコみ度 病院珍百景 FBシェア数:20
  5. TIAを見逃し後遺症 循環器科医の過失を認定 判例に学ぶ 医療トラブル回避術 FBシェア数:23
  6. 「かぜ診療の見直し」は日英共通の課題 特別対談 日英で進む薬剤耐性(AMR)対策 FBシェア数:217
  7. 政策誘導の「はしご」は外されるのが当たり前? 記者の眼 FBシェア数:24
  8. 服用中にチーズを食べない方がいい薬って? 医師のための薬の時間 FBシェア数:6
  9. たばこじゃなくて加熱式たばこなら大丈夫ですか? 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:133
  10. アラフォー医師に訪れる危機(クライシス) 鈴木裕介の「キャリア迷子」に捧げる処方箋 FBシェア数:79