2006.01.05

遺伝子の発現を抑制するアンチセンス抗がん剤が欧米で相次いで申請

 遺伝子の発現を抑制することで効果を発揮するアンチセンス医薬品の申請が欧州で行われた。米Genta社が開発したオブリメルセン(製品名:Genasense)で、同社が2006年1月3日に、進行悪性黒色腫を対象に化学療法剤ダカルバジンと併用する薬剤として申請したと発表した。

 オブリメルセンはBcl-2遺伝子に対するアンチセンス医薬。Bcl-2遺伝子はがん性の細胞のアポトーシスを抑制していると考えられている。そのためBcl-2遺伝子の発現を抑制することで、抗がん剤への感受性を高めることができると期待されている。

 Genta社は、化学療法を受けたことのない進行性悪性黒色腫患者771人に抗がん剤ダカルバジン単独投与かオブリメルセンとの併用投与したフェーズ3試験後、患者を最低24カ月フォローアップしたデータに基づき申請を行った。ダカルバジン単独投与群では全体の反応が7.5%だったのが併用投与では13.5%となり、CRは単独投与群は0.8%だったのが、併用投与群は2.8%だった。病状が悪化せず生存していた期間は単独投与群は平均で1.6カ月だったが併用投与群は2.6カ月だった。全体の平均生存期間は単独投与群で7.8カ月だったのが併用投与群では9.0カ月だった。

 また、Genta社は2005年12月29日に、進行もしくは難治性の慢性リンパ急性白血病を対象にオブリメルセンと化学療法剤であるフルダラビンンとシクロフォスファミドの併用投与の申請を米医薬品食品局に行ったことを発表している。(横山勇生)

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