2005.12.26

T細胞を制御する新しい抗リウマチ薬アバタセプトが米国で認可

 関節リウマチに対する新しい生物学的製剤が米国で誕生する。米Bristol-Myers Squibb社のアバタセプト(商品名:Orencia)で、米食品医薬品局から販売認可を獲得したと2005年12月23日に発表した。

 アバタセプトは既存の腫瘍壊死因子(TNF)を抑制する生物学的製剤と異なり、CD28、CD80、CD86分子を介してT細胞を活性化させる際の補助刺激シグナルを調節することで効果を発揮する薬剤。ヒト化した受容体と免疫グロブリン(IgG)の一部を結合させた構造を持つ生物製剤で、静脈内注射で投与される。作用メカニズムが異なるためTNFアンタゴニストが無効な関節リウマチ患者に効果のある薬剤になると期待されている。

 アバタセプトは、1剤以上の抗リウマチ薬(DMARDs)かTNFアンタゴニストが無効であった中等度から重度の成人の活動性リウマチ患者を対象に、関節リウマチの症状を軽減し、主要な臨床反応を誘導、構造的な損傷の進行を遅らせ、物理的な機能を改善させる薬剤として認可された。単剤療法またはDMARDsとの併用投与が行われる。TNFアンタゴニストとの併用はすべきでないとされ、IL1アンタゴニストであるanakinraとの併用も進められないとされている。

 なお、アバタセプトはわが国ではフェーズ1臨床試験が行われている。(横山勇生)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 誤嚥性肺炎って何科の疾患? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:128
  2. 62歳男性。口唇のしびれと呼吸困難 日経メディクイズ●神経内科 FBシェア数:0
  3. 62歳女性。下肢に多発する、浸潤を触れる紫斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 意外と難しい運動誘発性喘息の診断 あなたの知らないスポーツ内科の世界 FBシェア数:35
  5. 卵アレルギーは「微量のゆで卵」で防ぐ リポート◎学会が提言、アトピー乳児は早期から卵摂取を FBシェア数:136
  6. 若年男性に生じた発熱と多関節痛、何を疑う? カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:1
  7. 外国人診療で増えつつある「母国の親戚」問題 小林米幸の外国人医療奮闘記 FBシェア数:27
  8. 鳥インフルエンザ(H7N9)のヒト化が進む 特集◎いつもと違う! 今冬のインフルエンザ《4》 FBシェア数:6
  9. カフェイン中毒――侮ってはいけない市販薬 EM Allianceの「知っ得、納得! ER Tips」 FBシェア数:1
  10. インフル迅速検査、全例には必要ありません! 特集◎いつもと違う!今冬のインフルエンザ《2》 FBシェア数:466