2005.12.06

バーチャル大腸内視鏡+画像診断ソフトで光学内視鏡並み精度で大腸腺腫を検出――米国の研究

 CTコロノグラフィ(CTC)はバーチャル大腸内視鏡とも呼ばれる。これに画像診断ソフトウエアを組み合わせてスクリーニングに用いたところ、従来の大腸内視鏡検査とほぼ同等の精度で、大腸腺腫を検出できるという研究成果が報告された。米国立衛生研究所(NIH)の研究グループが、約800人を対象に試験を行い明らかにしたもの。この検査法は、内視鏡検査より侵襲性が低く、患者の負担も小さい。同研究グループのRonald M. Summers氏は、「より多くの人が(大腸がんスクリーニングの)検査を受けやすくなるような方法を探し、完成させることが重要だ」としている。

 同氏らは、792人の被験者に対し、CTCと画像診断ソフトによる検査と、従来の大腸内視鏡による検査を併せて行い、比較した。その結果、直径10mm以上の腺腫の検出率は、CTC検査では89.3%、内視鏡検査では85.7%だった。直径8mm以上の腺腫について見てみると、その検出率はCTCでは85.4%、内視鏡では89.6%という結果が得られた。

 CTCにおける擬陽性率は、直径10mm以上の線種スクリーニングの場合、被験者1人あたり平均2.1カ所だった。また、大腸がんについては、CTCでは2人検出できたのに対し、内視鏡では1人だった。

 Summers氏は、多数の被験者を対象に行った試験でCTCによる検査成績が良好であったことから、「(同検査法は)確固とした技術だと言える」と語った。同氏はまた、この検査法は将来臨床現場で実用可能だと確信しているが、今後、臨床環境での更なる試験が必要だとしている。

 詳しくはNIHのニュースリリースを参照。この試験結果の原著は、Gastroenterology誌2005年12月号に掲載予定で、現在、同誌Webサイトに電子版が早期掲載されている。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. ドタバタの延期から1年、新制度はどうなった? シリーズ◎どうなる新専門医制度 FBシェア数:45
  2. 総合診療の研修プログラム、いまだ定まらず シリーズ◎どうなる新専門医制度 FBシェア数:49
  3. 死亡診断「肺炎」の7割が直接の死因は衰弱や老衰 学会トピック◎第57回日本呼吸器学会学術講演会 FBシェア数:119
  4. 「20年目に給与1500万円」が目安? Cadetto Special●医者の値段 2017 FBシェア数:0
  5. 高齢者肺炎の嚥下機能を簡単に評価できるスケール開… 学会トピック◎第57回日本呼吸器学会学術講演会 FBシェア数:143
  6. 「施設」ってこんなに種類があるの!? 新井翔の「I love 在宅」 FBシェア数:50
  7. ナースが女になる瞬間? 病院珍百景 FBシェア数:6
  8. 3点だけ押さえたい、新研修医・ナースへの接し方 迷走外科医のこじらせ幸福論 FBシェア数:6
  9. 医学書を安く買う方法・高く売る方法 Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:30
  10. 職員を信頼し、任せすぎた院長の不覚 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:1