2005.12.02

Diabetology社、2型糖尿病を対象にした経口インスリン製剤のフェーズ2試験を開始へ

 英Diabetology社は開発中の経口インスリン製剤の2型糖尿病患者を対象にしたフェーズ2臨床試験を2006年初めに開始する。12月1日に開催された英国最大のバイオネットワーキングカンファレンスGENESIS Vに出席した同社のExecutive DirectorであるTim Earle氏(写真)が明らかにしたものだ。

 最近、2型糖尿病はより早期でのインスリン投与が病気の進行を抑制すると考えられているが、現在のインスリン投与は、自己注射であるため患者のコンプライアンスが良くなく結果として処方されないという現状がある。コンプライアンスを得やすい経口インスリン製剤が登場すれば利用が進むと期待されている。

 経口インスリン製剤は他社も開発しているが、Earle氏によると生体吸収性が5%未満と低いためうまくいっていないのが現状だという。同社の経口インスリン製剤は詳細は明らかにされていないが、インスリンを安全性がよく確認されている安定化剤と水溶性を向上させる製剤と混合したものを小腸で溶解するカプセルに封入したものだ。生体吸収性は約10%で、1型糖尿病を対象にしたフェーズ2a臨床試験で、血中のインスリンレベルが十分に上がり、血糖値をコントロールできることが確認できている。

 2型糖尿病を対象にした臨床試験は英国で20人から30人を対象に実施される予定で、150単位の経口インスリン製剤を1日2回投与する群と300単位を1日1回投与する群、300単位を1日2回投与する群に分けて行われる計画で2006年の早い段階で結果が出ることが期待できるという。

 Diabetology社は、また、グルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)に対して免疫寛容を誘導することを目的とした経口GADワクチンの開発も進めており、同様のGADワクチンの開発を進めているスカンジナビアの企業(おそらくDiamyd Medical社と思われる)と開発について交渉を進めているという。(横山勇生)

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