2005.12.01

雪印と長崎大、乳由来たんぱく質とオリゴ糖にHIV感染予防効果を確認

 雪印乳業は11月30日、母乳や牛乳に含まれるたんぱく質とオリゴ糖にHIV感染予防効果があることと、その作用メカニズムが解明できたと発表した。研究内容は、熊本市で開催されている日本エイズ学会で12月1日に報告した。

 研究は、雪印乳業技術研究所と長崎大学大学院医学歯学薬学総合研究科感染分子病態学講座が共同で進めてきた。研究グループは、母乳を介してのHIV感染率が母乳1Lあたり0.064%と低いことから、母乳中にHIV感染を予防する成分が含まれると考え、探索を続けた結果、乳由来のたんぱく質であるラクトパーオキシダーゼとオリゴ糖の誌アリルラクトースに特異的な抗HIV活性があることを明らかにした。さらにこれらの成分がHIVに結合することで、免疫細胞への侵入を抑制することと、HIVの遺伝子発現機能自体を不活性化することが判明したという。

 雪印では、どちらの物質も乳清(ホエイ)から大量精製が可能なため、高価な抗HIV医薬品の入手が困難な国などで、HIV感染予防のため、代替的に活用できる可能性があるとしている。

 本研究についての雪印のプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)

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