2005.11.29

英Lipoxen社、ポリシアル酸修飾たんぱく質医薬品などを来年から続々臨床入り 

 英Lipoxen社は、ポリシアル酸を利用してたんぱく質医薬品の体内半減期を延長させた顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)のフェーズ1試験を2006年に、また、インスリンとインターフェロンα、エリスロポエチンのフェーズ1臨床試験を2007年(先進国の場合、それ以外の地域では2006年)に開始する予定であることをこのほど明らかにした。

 また、自社が強みを持つもう1つの技術であるリポソームを利用した狂犬病DNAワクチンと経口破傷風ワクチンのフェーズ1試験を2006年に、肺炎球菌ワクチンのフェーズ1試験とリポソーム化タキソールのフェーズ1/2試験を2007年に開始する計画であることも明らかにした。

 たんぱく質の体内半減期を延長させる技術としては、ポリエチレングリコール(PEG)を用いた技術がよく利用されているが、同社はポリシアル酸をPEGの次世代技術と位置づけている。ポリシアル酸が生体由来の分子であるため、PEGよりも毒性が低いという。しかも、ポリシアル酸で修飾することで親水性の環境をたんぱく質分子の周囲に構築するために、PEGで修飾した場合よりもたんぱく質医薬品の活性を高い状態で保持できる場合があるという。ポリシアル酸で修飾することでマクロファージによる捕捉を防ぐことなどによって体内半減期を延長できるという。

 インターフェロンをポリシアル酸で修飾した「InferoXen」の場合、PEGで修飾したインターフェロンα製剤の1つである「PEGIntron」に比べて体内半減期が延長できることを動物実験で確認している。別のPEG修飾インターフェロンで、より高度にPEGで修飾したインターフェロンである「PEGASYS」に比べると、体内半減期の延長の面では劣るが、生物学的な活性は、PEGASYSが本来のインターフェロンの0.7%しか活性がないのに、「InferoXenは10%の活性があるという。

 同社のもう1つの技術はリポソーム技術で、フリーズドライ技術とマンノースなどの糖鎖を組み合わせることで、核酸からたんぱく質抗原などをうまく取り込ませることができ、効率よく免疫反応を誘導できるものだという。たんぱく質とDNAを同時に投与することも可能だとしている。B型ワクチンの場合、動物実験で、単回投与で現在市販されている製品に比べて5倍の免疫反応を誘導することができたという。(横山勇生)

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