2005.11.29

脳腫瘍内の抗がん剤濃度測定サービスを英社が開始 最適投与量の決定に有用、年内めどに日本へも進出

 血液脳関門(BBB)を中心に中枢神経系に関する化学ライブラリーデザインから臨床支援まで幅広くサービスを行っている英Pharmidex社最高経営責任者のAlan M.Palmer氏(写真)は、直径200μmで長さ2cmから5cmのマイクロダイアリシスプローブを脳腫瘍の中に差し込んで腫瘍部内の抗がん剤の濃度を測定するサービスを2006年第1四半期に開始することを明らかにした。患者に適切な投与量を決定するためのもので、まずデンマークの会社の求めに応じて測定を開始する。また、Palmer氏は、日本企業と連携することに強い関心があり、年内にわが国における代理店契約を結ぶ計画であるほか、2006年には大阪に事務所を設置することも明らかにした。

 Pharmidex社は、化学ライブラリー設計段階でBBBの透過性を予測するのに利用する「Clarity」という商品名のin silico実験用のツールを保有している。現在までに2社が利用した実績があるという。また、リード化合物の創製と選択に利用するために、MDCK細胞を使ってin vitroの細胞透過性を調べる「Penetrability」というサービスとマウスの脳脊髄液を採取して薬物透過性を調べるin vivoのサービスである「IntegrityXpress」を実施している。「IntegrityXpress」には10社から15社の契約実績があるという。

 さらにリード化合物の最適化のためにラットにマイクロダイアリシスプローブを差し込んで薬剤濃度を測定する「Integrity」というサービスも実施しており、15社程度の実績があるという。Palmer氏は、マイクロダイアリシスプローブを使うことで、類似の6化合物から脳内濃度が最適な化合物を同定できることを示した。(横山勇生)

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