2005.10.18

PPI服用中に生じた起床時の胸焼け(DIクイズ)

 日経ドラッグインフォメーション2005年10月号から、「服薬指導」を紹介します。テーマは「PPI服用中に生じた起床時の胸焼け」です。お試しください。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 胃食道逆流症(GERD)のため内科診療所に通院している40歳の男性Sさんが受診の帰り道に薬局を訪れました。処方が変更されていたので確認すると、Sさんは次のような質問をしました。

 以前からオメプラールという薬を飲んでいてよく効いていたんですが、最近、朝起きた時に胸焼けや胃のむかつきを感じるようになりました。先生にそう話すと、「胃酸を抑える薬をもう1種類出しましょう」と言われました。でも、同じような胃薬を2種類飲むより、今飲んでいる薬をもう1錠夜に飲めばいいんじゃないですか?

◆処方せん
(1) オメプラール錠20 1錠
   1日1回 朝食後 14日分
(2) アシノンカプセル75 2Cap
   1日2回 朝食後、寝る前 14日分
*今回から、アシノン(一般名:ニザチジン、H2受容体拮抗剤)が追加された。

Q Sさんの「朝の胸焼け」の原因として、最も可能性が高いと考えられるものはどれか。
(1) 消化性潰瘍を併発するなど胃幽門部に異常を来し胃排出能が低下すると、オメプラール(一般名:オメプラゾール、PPI)が胃内で長時間強酸に曝露され、小腸で吸収される前に失活するため、胃酸が逆流しやすくなる。
(2) H.pylori感染で胃粘膜が萎縮している場合、オメプラール服用中でも夜間に胃内pHが上昇しないため、胃酸が逆流しやすくなる。
(3) 胃酸分泌能が亢進しているH.pylori非感染者ではオメプラールを服用しても、胃酸を中和する摂取物が存在しない夜間は、少量の胃酸分泌でも胃内pHが低下し、胃酸が逆流しやすくなる。

*答えは本誌2005年10月号(Premium)をご覧下さい。日経BP記事検索サービスでもご覧になれます

-----------------------------------------------------
◆日経ドラッグインフォメーションの読者の方へ
 10月号の「薬局の足を引っ張る規制の数々」はお読みいただけましたでしょうか。
 記事中で取り上げた五つの規制について現在、webアンケートで皆様のご意見をうかがっております。URLは以下です。今後の企画に反映させていきたいと思います。ぜひご協力ください。(井上俊明、医療局編集委員)
http://webres.nikkeibp.co.jp/user/INO0926.html

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 採用面接に妻同席、空気を一変させたある一言 医師ヘッドハンティングの舞台裏 FBシェア数:13
  2. 58歳男性。口唇の皮疹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  3. 院長の「腹心」看護師の厳しすぎる指導で退職者続出 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:5
  4. 腰椎手術後に低酸素脳症、麻酔医らの過失認定 判例に学ぶ 医療トラブル回避術 FBシェア数:1
  5. 認知症ではないと診断した患者が事故を起こしたら医… プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:431
  6. なくならないアカハラ、学外機関設置で予防を 記者の眼 FBシェア数:28
  7. これからは早期からの在宅ケアの時代? Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」 FBシェア数:72
  8. 免許更新の認知症診断に医療機関は対応できるか リポート◎3・12道交法改正で対象者は年間5万人 FBシェア数:132
  9. オーソライズド・ジェネリックへの釈然としない思い… 熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」 FBシェア数:45
  10. 逆流性食道炎のリスク因子に男女差あり 学会トピック◎第13回日本消化管学会総会学術集会 FBシェア数:2