2005.10.18

GSK社がインフルエンザワクチンとザナミビル増産に20億ドル投資、H5N1ワクチンは2006年にも臨床試験を開始 

 英GlaxoSmithKline社(GSK社)は、インフルエンザワクチンの製造能力拡大と抗インフルエンザ薬ザナミビル(商品名:Relenza)増産のため20億ドルの投資に踏み切った。10月14日に出したインフルエンザの世界的な流行(パンデミック)に対する準備状況に関する声明の中で明らかにしたものだ。

 ザナミビルは、オセルタミビルと同じく、ノイラミニダーゼ阻害作用により、抗インフルエンザ作用を発揮する製品。わが国ではオセルタミビルが圧倒的なシェアを誇っているが、ベトナムの患者からオセルタミビル耐性のH5N1ウイルスが分離されたことが明らかになっており、今後、ザナミビルの需要が高まる可能性がある。

 GSK社は政府や国際機関のパンデミックに対する計画に合うよう、ザナミビルの製造能力を拡大するために投資を行っているとしている。

 GSK社はワクチン製造設備の拡充に加え、H5N1に対するパンデミックワクチンのプロトタイプの開発を進めていることも明らかにした。このプロトタイプワクチンはワクチンに対する生体反応を高め、使用量が少なくて済むアジュバントを使用している。投与量が少なくて済むことは、パンデミックが発生したときに重要になると考えられている。また、開発中のワクチンはH5N1変異株に対しても防御効果を発揮できる可能性があるという。H5N1ワクチンの臨床試験は2006年に開始される予定だ。(横山勇生)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 「四国の真ん中」の病院に医師が続々集まる理由 記者リポート FBシェア数:150
  2. 他の裁判より難しい医療訴訟、1点を除いては… 裁判官が語る医療訴訟の実像 FBシェア数:27
  3. FFR-CTの導入で冠動脈造影が減り医療費も削減 学会トピック◎第82回日本循環器学会学術集会 FBシェア数:190
  4. 「医療機関で麻疹拡散」は何としても防ぎたい パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:101
  5. 「入院は嫌」94歳患者に肝膿瘍が生じたら… 新田國夫の「直伝・高齢者診療の極意」 FBシェア数:37
  6. セレコックスが増えたのは薬剤師のせい!? セキララ告白!個別指導 FBシェア数:55
  7. OD錠のODって何の略? クスリの名前 探検隊 FBシェア数:66
  8. 切除不能膵癌のconversion surger… 日経メディカルOncologyリポート FBシェア数:10
  9. ゲノムに基づく戦略に進化した肺癌診療 特集◎癌ゲノム医療がやって来る《1》 FBシェア数:21
  10. 高強度スタチン治療で末梢動脈疾患の転帰改善 Circulation誌から FBシェア数:34
医師と医学研究者におすすめの英文校正