2005.10.13

九大の重症虚血肢に対する遺伝子治療計画が了承

 厚生科学審議会科学技術部会は10月12日、九州大学病院が申請していた線維芽細胞増殖因子(FGF-2)をセンダイウイルスベクターを用いて投与する遺伝子治療の臨床計画を了承した。センダイウイルスベクターはディナベック研究所が開発したもので、認められた臨床計画は国産ウイルスベクターを利用する初めてのケースとなる。

 対象疾患は、FontaineIII・IV度の症状を示し、人工血管などによる血行再建術の適応がなく、2週間の継続した薬物療法で症状の改善がみられない40歳以上の閉塞性動脈硬化症、バージャー病(閉塞性血栓性動脈炎)の患者。FGF-2遺伝子を投与することで、血管を新生させることを目指す。今回の臨床研究はヒトにおけるセンダイウイルスベクターを介したFGF-2遺伝子治療の安全性評価と臨床効果を示すと考えられる投与量の決定が目的。

 試験の総括責任者は、九州大学病院第2外科科長で九州大学医学研究院消化器・総合外科学教授の前原喜彦氏。実施期間は承認日から36カ月。(横山勇生)

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