2005.10.05

セカンドオピニオン 最適な医師・治療選びに活用を

 セカンドオピニオンというのは、患者さん本人が、自分で治療法や治療医を選ぶために、主治医とは別の医師の意見を聞くことです。セカンドオピニオンを受けることで、より多くの情報が得られ、自分に最も合った治療法と治療医を選ぶことができます。

 受けるとき特に気をつけてほしいポイントは3点あります。まずは主治医に、自分の病名、進行度と治療方針の説明をしっかりと聞くことです。自分の病状や進行度、主治医の治療方針などを把握しないままセカンドオピニオンを受けてもあまり意味がないので、今かかっている医師の“ファーストオピニオン”はしっかり聞きましょう。

 2つ目は、セカンドオピニオンには、主治医の紹介状と病理検査結果、がんの診断と治療方針の決め手になった画像診断のフィルムの現物を持参することです。何か欠けていると、同じ検査を再度受けることになり、時間と医療費が無駄になります。

 紹介状や検査データをもらうためには、主治医に、「セカンドオピニオンを受けたい」と伝える必要があります。主治医に気兼ねして、なかなか言い出せない人もいるようですが、勇気を出して言ってみたら意外とすんなりOKしてくれたということも多いものです。機嫌を損ねるような医師なら、そこで治療を受けなければいいだけのことですよね。どうしても言い出せない場合は、セカンドオピニオン医から主治医に、診療情報の提供の依頼をしてもらう方法もあります。

 3つ目は、セカンドオピニオンの内容を必ず最初に診断を受けた主治医に報告することです。セカンドオピニオンに対する主治医の意見を聞くことで、さらに病気や治療法への理解が深まりますし、自分の希望がはっきりしてくるはずです。複数の医師と信頼関係を築いておくことで、病院や診療科を超えた治療チームを作ってもらうこともできます。

セカンドオピニオンをとるまでの流れ

 ところで、セカンドオピニオンを誰に受けるかですが、手術が第一選択になっているときには、あなたが診断されたがんを専門としている外科医に聞くとよいでしょう。全摘のような大きい手術をすすめられたときには、機能を温存できないのか、温存に力を入れている外科医にセカンドオピニオンを求めるようにします。また、放射線の効果があるようながんの場合には、放射線治療医に意見を聞いてみてください。手術の前や転移巣の治療として抗がん剤治療を受ける選択肢があるなら、化学療法専門の内科医の意見が参考になります。

 手術を受けてしまってから、「機能を残したかった」、「放射線治療がよかった」と後悔しても後の祭りです。セカンドオピニオンのために治療の開始が2〜3週間遅れても問題がない場合が多いので、最初の治療、再発、転移のどの段階であれ、治療前に受けるようにすることも大切です。今までの経過と現在の問題点、質問事項をまとめておくなど、7カ条を参考に準備し、セカンドオピニオンを最大限に活用して納得のいく治療を受けてください。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 新制度、おまえはもう… 思案橋に夜9時でよかですか? FBシェア数:37
  2. いつから、何を使って、どれくらい勉強する? 総合内科専門医試験 「一発合格」への道 FBシェア数:67
  3. 32歳男性。全手指の爪症状 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  4. 刃物を持ってくる患者の「予兆」を見逃さないで 院内暴力・セクハラSOS FBシェア数:72
  5. 頭に何かできました。もしかしてガンですか? 佐藤俊次の「毎日使うダーモスコピー!」 FBシェア数:33
  6. 働き方改革とは働き方の多様性を認めること シリーズ◎医師の「働き方改革」 FBシェア数:35
  7. 血糖値スパイクが発覚した意外な食事 堀籠淳之の「日々是精進!薬剤師道場」 FBシェア数:174
  8. 慢性便秘に対する大建中湯の効果を検証する試験が進… 学会トピック◎第14回日本消化管学会総会学術集会 FBシェア数:86
  9. HER2陽性進行乳癌への毒性を軽減したエリブリン… 日経メディカルOncologyリポート FBシェア数:23
  10. 一酸化炭素中毒の後遺症をMRIで予測する JAMA Neurology誌から FBシェア数:41
医師と医学研究者におすすめの英文校正