2005.09.20

小野が導出したGSK社のCCR5阻害剤の開発計画が副作用で変更に

 小野薬品工業は9月20日、同社が創製し、英Glaxo SmithKline社(GSK社)に導出した経口CCR5受容体拮抗阻害剤(ONO-4128/873140)について、治験薬との因果関係が否定できない肝機能検査値(AST、ALT、および総ビリルビン)の異常変動が認められたことによる開発計画の変更をGSK社から通知されたと発表した。

 GSKは、米食品医薬品局(FDA)と協議した結果、2004年末に開始した既存のエイズ治療薬による治療経験がない、新規のHIV感染患者を対象とした後期フェーズ2臨床試験を中止することを決定した。また、2005年7月に開始を発表した既存のエイズ治療薬による治療経験があるHIV感染患者を対象としたフェーズ3試験は、肝機能についてのエントリー基準を厳格にするなど、プロトコールを一部変更して継続することとした。

 ONO-4128/873140は、小野薬品のゲノム研究から創製された低分子化合物で、02年12月に、小野薬品がGSK社に全世界における開発・製造・販売の権利を供与している。HIVは、ヒトCD4細胞に侵入し感染する際に共受容体を使用するが、そのひとつが、CCR5受容体。「873140」は、HIVのCCR5受容体に対して持続的に結合し、HIVの細胞への侵入を阻止する。(横山勇生)

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