2005.09.07

英企業が新規アルツハイマー病薬のフェーズ2aを開始へ 可溶性アミロイドを減らせる可能性持つ化合物 

 炎症性変性疾患に対する治療薬を開発する英Hunter-Fleming社は、細胞保護作用を持つ化合物である「HF0220」のアルツハイマー病を対象にしたフェーズ2a臨床試験を年末までに開始する。9月7日に横浜市で開催されたバイオジャパン2005で、同社の最高経営責任者であるJames Murray氏が明らかにした。

 HF0220は7β-Hydroxy-epiandrosteroneから構成された製剤で、低酸素状態やアミロイドたんぱく質によって引き起こされる傷害から脳や心臓を保護する作用があるという。in vitroとin vivoの実験で神経保護作用を示した結果を発表した。またヒトアミロイドたんぱく質前駆体を導入したマウスに1日2回体重1kgあたり3.0μgを5日間投与すると、統計学的に有意に脳の可溶性アミロイドβたんぱく質の量を低減させることに成功しているという。アミロイドβたんぱく質低減効果の機構はよく分かっていないという。HF0220の第2世代化合物である「HF1220」の開発にも成功している。

 また、Hunter-Fleming社は、アルツハイマー病関連で別の化合物の臨床開発も進めている。ヘパリン由来のオリゴサッカライド「HF0420」がそれ。フェーズ1a試験が終了した段階だ。抗凝固作用はなく、神経の成長を刺激する作用があり、脊髄や脳の損傷を修復できる薬剤になる可能性があるという。(横山勇生)

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