2005.09.06

高齢化に関する論説 シルバー市場としての団塊世代(1)

 「長寿社会」の新しいネットワーク作りを考える「方円の器]」を主催する江上尚志氏の「高齢化に関する論説」から、「シルバー市場としての団塊世代(1)」を紹介します。

■■□ 高齢化に関する論説
■■□ シルバー市場としての団塊世代(1)     江上尚志氏

 旧聞に属するが4月11 日から3夜連続で「700万人の団塊市場」(NHK)を見た。あと2年で団塊世代は還暦を迎える。この頃から誕生する新たな市場を狙い様々な業種・業態からの参入が続いているようだ。1947〜49年(昭和22〜24年)生まれを「団塊の世代」と呼んだのは堺屋太一氏であるが、この大きなうねりが学校(教育)、レジャー(テレビ)やマイホーム(住宅)などに大きな影響を与え続け。バブルの絶頂期から平成2年の崩壊まで雪崩れ込んで行った。新しい市場になるのかどうか検証する必要がある。

 村田裕之氏はシニア団塊世代を“消費の主役だけではない団塊世代”と表現しておられる(村田裕之氏のスマートシニアビジネスレビューより)が、この年代は何よりも「働き甲斐」にこだわりを持っている。“定年後も現役”という認識がシニア団塊の世代を支えている。映像では「ひとりビジネス交流会」を例示し、堺屋太一氏は“団塊の世代の活力はなだらかに変っていく”とコメントしておられたが本当にそうなるのだろうか。弟が昭和22年生まれのため、彼の人生の軌跡を見ながら検討して行きたい。

 いわゆる“定年後”でそれまでの暮らしと一番違うのが、 “自分の好きな仕事”もしくは“自分の選んだ道”だということである。この賃金が従来ほど高くない“自由な労働力”の持つ魅力に企業は早く気づくべきであろう。年功序列と終身雇用を支えてきたのが団塊の世代であるが、豊かになる時代を築き上げてきたという自負心もある。しかも、彼らは“自分で選ぶ”ことを貴重な価値と考えている。単に新しく豊かな(金持ちの)需要源として捉えられることや、お仕着せの文化には違和感を覚えるのが当然であろう。

 大学生協出身の小林さんという方が揖斐川(岐阜県)の廃校の教室を浴室として活用し、住民のふれあう場を作っておられる。阪神淡路大震災の経験者で“ジッとしたままの老後は嫌だ”何か地域に役立つビジネスをしようと、社会を相手にしたベンチャー企業を起したということのようだ。“意識されなかった高齢者のマーケット”という呼び方で堺屋太一氏は新たな市場の可能性を指摘される。しかし、現代社会の状況では団塊の世代がジッとしたままの高齢者群にならないという保証はない。

*続きは以下のホームページでご覧ください。
http://www11.ocn.ne.jp/~uten/index.html

(まとめ;三和護、医療局編集委員)

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