2005.08.30

エーザイの抗TNF抗体D2E7は予定通り今年度申請へ 

 エーザイは、関節リウマチを対象にフェーズ2/3臨床試験を進めているヒト抗腫瘍壊死因子(TNFα)モノクローナル抗体D2E7の申請を予定通り2005年度に行うことを明らかにした。申請作業の最終段階に入っていることが8月30日に開催された同社のR&Dミ−ティングで明らかにされた。

 中外製薬の抗インターロイキン6受容体抗体も関節リウマチを対象にしたフェーズ3試験を終了したことを明らかにするなど、関節リウマチをめぐる生物学的製剤の開発競争が激しくなってきた。

 D2E7は米Abbott Laboratories社が英Cambridge Antibody社と共同開発したファージディスプレイ法で作製した完全なヒト抗体。遺伝子組み換えヒトIgG1抗体だ。抗体の可変領域の重鎖部分(VH)と軽鎖部分(VL)を組み合わせて融合させたscFvを組み換え技術を使って多種類作製し、目的の標的に結合する抗体を見つけ出す技術を用いて開発されたものだ。完全なヒト抗体であることから、D2E7に対する抗体ができる可能性が少ないと期待できる製品になる。なお乾癬を対象にしたフェーズ2/3試験もわが国では進められており、2007年度に申請する計画だ。

 R&Dミ−ティングではD2E7以外に、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤「アリセプト」の高度アルツハイマー型痴呆への適応拡大を2005年12月に行うことも明らかにされた。さらに痙性斜頸を対象に開発が進められているB型ボツリヌス毒素製剤E2014は2006年度、肥満症治療剤KES524(シブトラミン)は2007年度に申請する予定だ。(横山勇生)

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