2005.08.23

【編集委員の視点】 4〜6月の新規HIV感染者は171件、増加傾向は変わらず

 8月12日付けで発表されたエイズ動向委員会の報告によると、2005年4〜6月の新規HIV感染者の報告件数は171件で、2005年1〜3月の207件、あるいは昨年同時期の199件よりは少なかった。2005年1〜3月が昨年同時期の150件より大幅増だったことから、4〜6月の結果が注目されていたが、2四半期連続の大幅増とはならなかった。しかし、2005年1〜6月でみると378件で、年間過去最多の748件を記録した2004年を上回る勢いにあり、わが国のHIV感染流行が増加傾向にあることに変わりはない。一方の新規エイズ患者報告数は89件で、2005年1〜3月の79件、あるいは前年同時期の78件より増加した。

 報告によると、 2005年4〜7月(4月4日から7月3日)で、新規に報告されたHIV感染者は171件、うち男性160件、女性11件だった。一方、新たなエイズ患者の報告は89件で、うち男性83件、女性6件だった。累計では、HIV感染者報告数が6938件、エイズ患者報告数が3445件で、合計で1万383件に達した。

 感染経路別では、新規HIV感染者では、同性間性的接触が最も多く113件だった。このうち日本国籍男性が107件。異性間性的接触によるものは35件(うち男性27件、女性8件)で続く。なお、エイズ患者の報告では、同性間性的接触が32件、異性間性的接触が33件だった。これまでどおり、新たなHIV感染者・エイズ患者は、ともに90%以上が男性で、その中でも同性間性的接触による感染が大多数を占めている状況にある。年齢別では、新規HIV感染者は20〜30代がほとんどで全体の約72%を占めている。一方の新規エイズ患者は30〜50代にかけて広く分布している。

 2004年の1年間に新たに報告されたHIV感染者は748件、エイズ患者は366件でいずれも過去最多を記録した。合計1114件となり、年間報告数としては初めて1000件を突破した。2005年に入ってもその勢いに歯止めがかからず、3月末時点で、HIV感染者・エイズ患者累計報告数は合計で1万70件と1万件を突破したばかりだった。(三和護、医療局編集委員)


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◆2005.4.26

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