2005.08.11

エリスロポエチン市場のシェア変更なるか、キリンが長時間作用型製剤を申請

 キリンビールは、第2世代エリスロポエチン製剤「KRN321」(NESP)の申請を2005年前半に行ったことをこのほど明らかにした。申請した対象疾患は腎性貧血で、がん性貧血を対象にフェーズ2臨床試験もキリンは進めている。

 赤血球を増やすたんぱく質医薬品であるエリスロポエチン製剤はキリンの「エスポー」と中外製薬の「エポジン」がある。薬価ベースで約1400億円の大型市場を形成しているが、中外の「エポジン」がシェア争いでは優位に立っており、国内の7割のシェアを押さえているとも言われている。

 NESPは米国Amgen社の製品で、EPOの誘導体。天然型のEPOと比べN結合型糖鎖が2本多く結合している。作用機構は天然型と同じだ。EPO受容体に結合して造血を促進する。糖鎖が増加したため、血中半減期は天然型EPOの3倍に延長した。その結果、EPOに比べて投与頻度を少なくできる。NESPは欧米では既に発売され、EPOからの切り替えが進んでいる。中外もポリエチレングリコールを結合させて体内での安定性を増したEPOの臨床試験を進めている。

 わが国でNESPがキリンのシェア回復にどの程度貢献するか、注目される。(横山勇生)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 「四国の真ん中」の病院に医師が続々集まる理由 記者リポート FBシェア数:150
  2. 他の裁判より難しい医療訴訟、1点を除いては… 裁判官が語る医療訴訟の実像 FBシェア数:27
  3. FFR-CTの導入で冠動脈造影が減り医療費も削減 学会トピック◎第82回日本循環器学会学術集会 FBシェア数:190
  4. 「医療機関で麻疹拡散」は何としても防ぎたい パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:101
  5. 「入院は嫌」94歳患者に肝膿瘍が生じたら… 新田國夫の「直伝・高齢者診療の極意」 FBシェア数:37
  6. セレコックスが増えたのは薬剤師のせい!? セキララ告白!個別指導 FBシェア数:55
  7. OD錠のODって何の略? クスリの名前 探検隊 FBシェア数:66
  8. 切除不能膵癌のconversion surger… 日経メディカルOncologyリポート FBシェア数:10
  9. ゲノムに基づく戦略に進化した肺癌診療 特集◎癌ゲノム医療がやって来る《1》 FBシェア数:21
  10. 高強度スタチン治療で末梢動脈疾患の転帰改善 Circulation誌から FBシェア数:34
医師と医学研究者におすすめの英文校正