2005.08.10

メディビック、膵臓がんを対象とした抗がん剤の臨床開発に着手

 メディビック(東京都千代田区)は8月8日、米バイオベンチャーのThreshold Pharmaceuticals社(米カリフォルニア州)と共同で開発を進めている抗がん剤の国内における臨床開発に着手すると2005年発表した。この抗がん剤は、膵臓がんを対象としたもので、2006年上半期内に日本での臨床試験を開始するとしている。

 メディビックは昨年、Threshold社と日本を含むアジア地域において抗がん剤Glufosfamideの開発、販売を行うための共同開発契約を結んでいた。メディビックはこれに基づいて、Threshold社と共同開発委員会を設立し、抗がん剤Glufosfamideの開発計画に合意した。

 Gufosfamideは、アルキル化剤の活性化合物とグルコースが結合した低分子化合物。腫瘍細胞では正常細胞と比べて糖の必要性が高まっていることから、糖鎖を有するGlufosfamideは、選択的に腫瘍組織に移行する。Glufosfamideは腫瘍細胞に取り込まれると、細胞内でグルコースとアルキル化剤活性化合物に分かれ、抗腫瘍活性を示すという。

 膵臓がんは日本において、肺がん、胃がん、結腸がん、肝臓がんに次いで5番目に死亡者の多いがん。日本国内には膵臓がんに有効な治療薬は非常に少ないのが現状で、生存率は2〜3%と極めて低い。Glufosfamideは、米国では単剤によるフェーズ3、併用治療によるフェーズ1/2臨床試験が既に実施されている。日本ではフェーズ1から始めるという。(星野康)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 「金がないから検査はしたくない」への応え方 シリーズ◎岩岡秀明の糖尿病よろず相談所【藤沼康樹編】 FBシェア数:141
  2. さよならNEJM、そしてさよならFDA 池田正行の「氾濫する思考停止のワナ」 FBシェア数:4
  3. 「できるだけ安い薬を出して」と言われたら シリーズ◎岩岡秀明の糖尿病よろず相談所【藤沼康樹編】 FBシェア数:128
  4. 「どう逝きたいか」がリアルに伝わる文書を施設間で… ケーススタディー◎春日井市民病院「ACP相談員」 FBシェア数:27
  5. 「爪剥がし事件」で逆転無罪、正当な医療行為と認定 判例に学ぶ 医療トラブル回避術 FBシェア数:80
  6. 医師のあこがれ? 「ブラックカード」の魅力 Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:1
  7. 先輩たちが新人を退職に追い込んだ意外な理由 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:0
  8. 70歳男性。左下腹部痛、血便 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:0
  9. インスリンの2回打ちって、もう古い? シリーズ◎岩岡秀明の糖尿病よろず相談所【藤沼康樹編】 FBシェア数:131
  10. アドバンス・ケア・プランニングはどう進める? インタビュー◎意思決定支援なしでは治療できない時代に FBシェア数:16