2005.07.27

米国病院の心筋梗塞、心不全、肺炎に関する医療の質が2年間で向上、JCAHOの調査結果

 米国の病院における心筋梗塞や心不全、肺炎に関する医療ケアの質が、過去2年間で向上したことがデータで証明された。これは、米国の医療施設評価合同委員会(JCAHO)が、2002年から2004年にかけて全米3000超の病院を調査し、明らかにしたもの。New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年7月21日号で、その結果を公表した。

 JCAHOは2002年から、認定を行う病院を対象に、先の3分野についての医療の質を計る18項目について調査を始めた。18項目のうち、医療ケアのアウトカムに関するものは1項目のみで、それ以外は医療ケアの過程に関するものだった。この調査に参加した病院には、調査期間中、四半期ごとにフィードバックをした。

 併せて3087病院の結果について分析を行った。その結果、18項目中15項目で、2年間で有意な質の向上が認められた。なかでも、最も大幅な向上が見られたのは患者への禁煙指導で、心筋梗塞、心不全、肺炎の患者に対する実施率は、それぞれ19、32、33ポイント増加した。また改善の見られた15項目のうち3項目は、調査当初に既に実施率の平均値が90%を超えていたにもかかわらず、さらなる改善が見られた点は注目に値する。なお、有意に質が低下した項目はなかった。

 また、調査開始時点でスコアが低かった病院は、もともと高かった病院に比べ、より速いペースで改善を遂げた傾向が見られた。

 JCAHOの副会長であるJerod M. Loeb氏は、「今回の調査結果から、医療ケアのプロセスをモニターすることの効用が明らかになった」とし、「(医療ケアの)パフォーマンス測定は、医療の質と安全性の向上にとって、絶対的に重要なことだ」とコメントした。

 詳しくは、JCAHOのニュースリリース、または、NEJM誌のアブストラクトで参照できる。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)


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