2005.07.24

米国で受動喫煙や子供の鉛への被爆が減少、CDCが報告書

 米国で、受動喫煙や子供の鉛への被爆が、ここ約10年で大幅に減少したことがわかった。これは、米国疾病対策センター(CDC)が7月21日に公表した報告書、「Third National Report on Human Exposure to Environmental Chemicals」(第3回、環境化学物質に対する人の被爆に関する全米報告書)で明らかにしたもの。

 同報告書によると、受動喫煙への被爆の程度を示す非喫煙者の血中コチニン値は、1999〜2002年の中央値は1988〜91年に比べ、約7割減少した。具体的には、減少率は大人で75%、青少年では69%、子供では68%だった。ただし、子供の血中コチニン値は大人の約2倍と、子供が受動喫煙の被害者になりやすい現状も浮き彫りになった。

 また、子供の学習能力を阻害すると考えられる鉛についても、その被爆が大幅に減少したようだ。1〜5歳で血中鉛濃度が10μg/dL以上だった子どもは、1990年代初めには4.4%に上ったが、1999〜2002年の調査では1.6%に減っている。米国ではかつて塗料などに鉛が配合されていた。長期にわたって建築物を使い続ける欧米ならではの汚染被害といえる。

 一方、尿中カドミウム値については、その値がクレアチン1gあたり1μgで、わずかな腎臓障害と骨ミネラル密度低下のリスク増加に関連することが、最近の研究でわかってきている。今回の報告書では、20歳以上の5%が、この値に近いことが明らかにされており、CDCでは、この点に関するさらなる研究が必要だとしている。

 詳しくは、CDCのニュースリリース、または同報告書を参照。(當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 職員が2グループに分裂、退職相次ぐ事態に 榊原陽子のクリニック覆面調査ルポ FBシェア数:40
  2. 83歳男性。両下肢の脱力 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:0
  3. 保険者の突合点検で発覚した検査料の誤請求 あのレセプトが削られたわけ FBシェア数:46
  4. 慈恵医大、画像診断所見放置で新たに2人死亡 画像診断報告書の確認漏れが相次ぐ FBシェア数:192
  5. “根室の奇跡” 耐性肺炎球菌を減らせた秘策 事例研究◎抗菌薬を適切に使えば必ず地域社会を変えられる FBシェア数:245
  6. 怒りのピーク「7秒間」を制する極意 太田加世の「看護マネジメント力を磨こう」 FBシェア数:24
  7. 医者だとバレたくない うさコメント! FBシェア数:14
  8. ハーボニーが使えないC型肝炎患者はどうなる? 記者の眼 FBシェア数:0
  9. やる気のある職員が定着しない…打開策は? 診療所経営駆け込み寺 FBシェア数:116
  10. 「What can I help you wit… 実践!医療英語「このフレーズ、英語で何と言う?」 FBシェア数:1