2005.07.19

腫瘍の凍結融解療法と樹状細胞療法を組み合わせた臨床研究、慶應大が近く開始

 慶應義塾大学医学部教授、先端医科学研究所副所長の河上裕氏は、凍結融解した腫瘍細胞内に樹状細胞を投与する臨床研究を近く開始することをこのほど明らかにした。

 凍結融解でネクローシス、アポトーシスを起こした腫瘍細胞を樹状細胞に取り込ませることで、高い抗腫瘍効果の誘導を目指すものだ。この方法は、マウスの大腸がんモデルで、1cmもの大きさの腫瘍を両側部に持つマウスの片側の腫瘍で行ったところ、両方の腫瘍が消失し、強力な抗腫瘍効果を確認している。慶應大学はがんの凍結融解療法については200例ほどの実績を持つ。今回、さらに細胞療法を組み合わせた臨床研究に取り組む。

 臨床研究では、悪性黒色腫患者を対象に、BCG-CWSなどで感作した樹状細胞を投与する。さらに肝転移がん、肺がんを対象にも行う計画で2年間で6例ずつ行う計画だ。(横山勇生)

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