2005.07.07

ヤマハ発動機、年内に抗酸化サプリを発売

 ヤマハ発動機は7月6日、健康食品分野への進出を発表した。藻類のヘマトコッカス藻などに含まれる抗酸化成分の「アスタキサンチン」の量産体制を確立したことから、同成分の供給やサプリメント商品の販売を通じ、バイオ事業の健康食品分野への展開を図るという。

 アスタキサンチンの現在の国内市場規模は、原料ベースで約5億円程度とみられているが、ヤマハ発動機は新たな商品開発によって、より大きな市場を開拓していく方針。2015年には、国内売り上げ300億円を目指す。

 このため、新たに30億円の設備投資を行い、静岡県にバイオ事業の拠点となる施設を建設中だ。今年7月26日には、研究開発拠点となるライフサイエンス研究所が竣工し、来年10月には大規模生産工場が完成し、本格的な量産体制が整う予定となっている。

 アスタキサンチンとは、緑黄色野菜などに含まれるβカロチンなどと同じカロチノイドの一種で、赤い色素成分。体内の酸化を防ぐ抗酸化作用があるため、末梢血流の改善、さらには動脈硬化の予防など幅広い効果が期待されている。

 同成分を含むヘマトコッカス藻の大量培養や成分の抽出は難しかったが、ヤマハ発動機では、(1)ヘマトコッカス藻の高機能株の探索、(2)人工光を照射し攪拌を加えることで光合成効率を高めた大量培養装置の開発、(3)藻の培養液の成分開発――によって、現在市場に流通している5%抽出物よりも高濃度の、8%以上での提供を可能とした。

 製造は、前工程をヤマハ発動機が、後工程を提携先の日清オイリオグループで行う。年内をめどに、消費者向けにカプセル状のサプリメント商品の直販を開始するとともに、アスタキサンチンの供給ビジネスも限定的な形から開始、工場が完成する2006年10月以降に、本格的な販売を開始する予定だ。(小又理恵子)

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