2005.07.01

舌苔(ぜったい)減らして口臭を抑えるタブレット菓子 江崎グリコが7月から関東などで発売

 舌の上についた白っぽい汚れが、舌苔(ぜったい)。食べかすや細菌、脱落した皮膚の細胞などが固まって舌の表面についたもの。舌苔は歯周病菌の温床になり、口臭の原因にもなる。実際、生理的口臭の原因の約6割は舌苔にあるともいわれる。

 江崎グリコは、舌苔をたんぱく質分解酵素で溶かして減らし、口臭を減らすことを狙ったタブレット型の菓子「BREO(ブレオ)」を開発、まず関東、甲信越、静岡地区で7月12日から発売する。

 シュガーレスで、12粒入り、オープン価格(参考価格は268円程度)。ペパーミント味とグリーンアップル味の2種。キウイフルーツ由来のたんぱく質分解酵素「アクチニジン」のほか、消臭作用のあるカテキンや環状オリゴ糖などを配合し、1回の摂取の目安は3粒程度。

 商品化に先立ち、同社は新潟大学と共同で、キウイ酵素のアクチニジン入りのタブレットをなめると(1)舌苔が減り、(2)口臭の主原因となる揮発性化合物の濃度が減ることを確認した。

 (1)の舌苔が減ることを確認した実験は、11人の男性を2群に分け、一方はアクチニジン入りタブレットを、もう一方はアクチニジンを含まないタブレットをかまずに舌の上にのせ、1粒あたり5〜10分かけて溶かして食べた。1粒摂取後、2粒摂取後、3粒摂取後の舌の状態をそれぞれ撮影し、視診と画像解析の2つの方法で舌苔の付着の程度を比較した。その後2週間以上空けて、摂取するタブレットを逆にし、同様のプロセスで付着の程度を調べた。

 結果は視診でも画像診断でも、酵素含有タブレットを摂取したときは、有意に舌苔の付着した面積が少なくなった。また、摂取した粒数が多いほど、付着面積は少なくなった(摂取前は63.5%だったが、1粒では45.6%、2粒では34.1%、3粒では32.1%に減少した)。

 また、(2)の口臭原因物質が減ることを確認した実験は、9人の男性を2群に分け、アクチニジン含有タブレットと非含有タブレットを食べてもらい、摂取90分後に口腔内の揮発性化合物(メチルメルカプタン)の濃度を調べた。その後、2週間以上空けて、摂取するタブレットを逆にして揮発性化合物の濃度を調べた。

 結果は、酵素含有タブレットでは41%減少したが、非含有タブレットでは9.2%の減少に留まった。

 従来は、舌苔を取り除くために、やわらかめの歯ブラシや専用の舌ブラシで機械的にこすり取ってきた。酵素を用いて化学的に舌苔を溶かして減らす方法は、「世界的に見ても報告例が見当たらない」(江崎グリコ広報部)という。(黒住紗織、日経ヘルス


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