2005.06.23

“最強”のシワ対策品が登場へ! シワ減らし、角質の水分増やす――ロート製薬が秋に商品化を予定

 シワを減らす効果のある化粧品が、今秋にも登場しそうだ。現在、シワに最もよく効く成分として知られているレチノイン酸に、ビタミンEに似た成分を結合させて合成した「レチノイン酸d-δ(デルタ)トコフェリル(以下、レチノイン酸トコフェリル)」がそれ。安全性が高く、シワを減らし、角質の水分量を増やし、毛穴を引き締める効果が、人間を対象にした実験で確認された。

 京都で開かれた抗加齢医学会総会で、サンクリニック院長で神戸大学名誉教授の市橋正光氏が、ロート製薬との共同研究の結果を公表した。

 シワは紫外線や加齢などによって起こるが、医師による治療を受ける以外に、シワを減らす有効な対策はなかった。

 レチノイン酸は、シワに最も効く成分と見られてきたが、皮膚が赤くなるなどの副作用が出ることがあり、皮膚科医などの医師の指導の下で利用されてきた。

 今回、レチノイン酸トコフェリルの効果は「レチノイン酸とほぼ同じ」(市橋名誉教授)とされ、しかも皮膚への刺激が少なく、安全性が高いことが確認された。この結果、“最強のシワ対策成分”が化粧品として登場しそうだ。

 市橋名誉教授らは、DNAチップによって遺伝子の発現を通常のレチノイン酸と比較、レチノイン酸とほぼ同様の結果を得た。また、試験管内実験(in vitro)によってコラーゲンやヒアルロン酸の産生促進などを確認。マウス実験なども含めて、効果や安全性を確認した。

 さらに、19人の成人女性(平均45.1歳)に3カ月間、顔に塗ってもらい、効果を検証した。

 この際、皮膚への浸透性を高めるためにシュートソームという技術を用い、レチノイン酸トコフェリルとアスコルビン酸(ビタミンC)を一緒に配合した製剤を使用した。なお、日焼け止め成分入りを朝、日焼け止めなしを夜に塗布した。

 3カ月後の結果では、シワの本数が1本以上減ったのが69%、毛穴の数や総面積も減少した。一方で、角質水分量は63%で改善した。

 市橋氏は、総合判定として「肌の改善合計は74%」とし、レチノイン酸トコフェリル+アスコルビン酸の製剤は、「抗シワ効果に優れた成分」と説明する。

 なお、ロート製薬は今回の成果を基に商品化を進めており、早ければ9月にも市場投入する。(日経ヘルス


Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 大阪北部で地震発生! 救急医の1日 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:127
  2. 85歳の癌患者に標準治療を行いますか? リポート◎高齢癌患者の治療適否は予後とQOLへの影響で判断 FBシェア数:64
  3. CT読影レポートの見落し、どうすれば防げる? 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:62
  4. 55歳女性。両眼瞼の掻痒、発赤腫脹 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  5. 患者トラブルの背後に隠れていた「虐待」 なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」 FBシェア数:38
  6. 新しい外来診察室で働き方が変わる ケーススタディ◎グッドデザイン賞を受賞した「ユニバーサル外来」 FBシェア数:7
  7. 50代男性「肺炎が治らない」で注意すべきは? カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:1
  8. 診療拒否が違法か否かを判断する「3つの要素」 裁判官が語る医療訴訟の実像 FBシェア数:129
  9. 10歳男児。頭痛、嘔吐、けいれん 日経メディクイズ●小児 FBシェア数:0
  10. ズバリ!up to date問題の出題のヤマはこ… 総合内科専門医試験 「一発合格」への道 FBシェア数:33
医師と医学研究者におすすめの英文校正