2005.06.16

【裁かれたカルテ】 PTCAを受けた患者が出血のため死亡 術中に冠動脈を穿孔、医師の過失責任は免れず

 国立病院東京災害医療センター(当時)で心臓血管の閉塞を治療するために経皮経管的冠動脈形成術(PTCA)を受けた患者が、冠動脈の穿孔のため出血し、結局、死亡してしまった。遺族らは、術者である医師に過失があったとし、6000万円余の損害賠償を求め提訴。裁判所は4月末、「術者の過失責任は免れない」と判断し、3600万円余の賠償を認める判決を下した。

 判決は、「手術中、当初見えていた側副血行路が消失しカテーテルが真腔を捉えていない可能性が高いと認識できた」、かつ、「その時点でバルーンをあえて拡張すべき緊急性も乏しかった」と認定。それにもかかわらず、バルーンを拡張し、冠動脈を穿孔して出血を招き、結果として患者が死亡したのは、「術者の過失責任は免れないものと判断せざるを得ない」と結論付けた。

■診療経過(詳しくは有料ネット講座「まさかの時の医事紛争予防学」で提供しています)。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医師のあこがれ? 「ブラックカード」の魅力 Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:1
  2. 70歳代男性。残尿感 日経メディクイズ●腹部エコー FBシェア数:2
  3. 山梨市長逮捕で「医学部裏口入学」を考える 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:37
  4. 女子マネ死亡…AEDを巡る論争に言いたいこと 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:710
  5. インスリンの2回打ちって、もう古い? シリーズ◎岩岡秀明の糖尿病よろず相談所【藤沼康樹編】 FBシェア数:104
  6. 特集「『説明したのに敗訴』のなぜ」が生まれたわけ 編集会議 on the Web FBシェア数:124
  7. 起立性低血圧は立って1分以内に測定すべき JAMA Internal Med誌から FBシェア数:108
  8. 急激な腎機能低下を一過性と侮るな トレンド◎急性腎障害(AKI)診療ガイドライン発行 FBシェア数:156
  9. 「説明を尽くしたのに敗訴」のなぜ 特集◎医療訴訟の落とし穴《動向編》 FBシェア数:511
  10. 医局に入ったら生涯収入が減るものと覚悟せよ Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:161