2005.06.10

【癌治療の将来に関するアンケート調査2005】 「現在、最も注目している癌」の第1位は、肺癌

 MedWaveは米国臨床癌学会(ASCO)の開催を機に、「癌治療の将来に関するアンケート調査2005」を実施した。MedWaveの会員医師に調査への協力を求め、5月31日までに223人から回答を得た。調査では昨年同様に、現在、最も注目している癌を挙げてもらった。

 その結果、「最も注目している癌」の1位は「肺癌」で、23.8%と突出していた。次に多かったのは、「大腸癌」で12.6%。これに「膵臓癌」が10.3%、「乳癌」が8.5%、「胃癌」が7.2%で続いている(図7)。



 昨年6月に実施した「癌治療の将来に関するアンケート調査」(調査協力者120人)でも、同様に「現在、最も注目している癌はどれか」を尋ねているが、その時も、最も回答が多かったのは「肺癌」で、26.7%だった。次に多かったのは、「大腸癌」の13.3%。以下、「乳癌」が10.0%、「卵巣癌・子宮癌」が8.3%、「胃癌」が6.7%で続いていた。

 前回との比較では、肺癌と大腸癌の順位は変わらなかったが、3位以下の順位で変化が見られた。特に、「膵臓癌」が5.8%から10.3%に増え、3位に入ったのが注目できる(関連トピックス)。

 注目すべき理由を選択肢から選んでもらったところ、全体で最も多かったのは、「患者数が多いから」が44.8%だった。これに、「自分の専門領域だから」で38.6%、「予後が悪いから」が32.7%、「治療方法の改善が期待できるから」が32.3%で続いた(複数回答、図8)。



 もっとも注目している癌の1位だった「肺癌」を挙げた人の理由をみると、「患者数が多いから」が66.0%で多く、次いで「予後が悪いから」が64.2%、「早期発見が困難だから」が30.2%で続いた(複数回答、n=53、図9)。

 肺癌の次に注目の癌に挙がった「大腸癌」では、「患者数が多いから」が75.0%で突出していた(複数回答、n=28)。また3位に入った「膵臓癌」では「予後が悪いから」が82.6%と多く、「早期発見が困難だから」が56.5%で続いた(複数回答、n=23)。

 4位の「乳癌」では、「治療方法の改善が期待できるから」が78.9%で最も多く(複数回答、n=19)、5位の「胃癌」では、「患者数が多いから」が75.0%と多かった(複数回答、n=16)。(三和護、医療局編集委員)



■調査協力者のプロフィール
◆専門科目(%):内科45.7、外科19.3、整形外科1.3、産婦人科7.2、小児科3.1、精神神経科0.9、泌尿器科2.7、耳鼻咽喉科2.7、皮膚科2.2、眼科0.9、その他11.2 。
◆職種区分(%):勤務医70.0、開業医25.6、基礎研究者3.1。
◆年代(%):29歳以下2.2、30〜34歳10.3、35〜39歳13.0、40〜44歳27.4、45〜49歳20.6、50〜54歳14.8、55〜59歳1.8、60歳以上9.9。

■関連トピックス
◆2004.7.7 癌治療の将来に関するアンケート調査2004】No.4
「もっとも注目している癌」の1位は「肺癌」で26.7%

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