2005.06.02

ファンケル、日焼けによるシワを防止する物質を発見

 ファンケルと県立広島大学教授の三羽信比古氏は、地中海沿岸原産のキク科の植物「マリアアザミ」(Silybum marianum)の種子から抽出した「シリビン」「シリジアニン」「シリクリスチン」という成分とシリビンにリン脂質を結合させた「シリビン/フィトソーム」に紫外線A波により生じる細胞内の酸化傷害を軽減する機能があり、それにより高いしわ抑制効果があることを発見、6月2〜3日に開催された日本香粧品学会第30回学術大会で発表した。

 ヒトから摘出した皮膚片を器官培養し、日常的な線量の紫外線A波を1日2〜3回、5〜10日間繰り返し照射して生じた"模擬しわ"に対する抑制効果を解析したところ、シリマリンおよびシリビン/フィトソーム処理により"模擬しわ"の形成が抑制された。また、皮膚組織切片の顕微鏡観察により、シリビン/フィトソームがヒトの摘出皮膚片の毛孔、皮脂腺、汗孔を経由して皮膚深部へ浸透していることが明らかになった。

 また、ヒト皮膚片および表皮角化細胞と繊維芽細胞に酸化傷害として、紫外線照射および過酸化脂質発生剤を処理して生じた酸化傷害に対する抑制効果を調べたところ、DNA切断や細胞膜破壊などの酸化傷害により細胞死が誘導されるが、シリマリンおよびシリンビン/フィトソーム処理により細胞死抑制効果が認められたという。

 なお、ファンケルは、第104回日本皮膚科学会総会で、シリマリンには、表皮基底細胞の活性化、基底膜タンパク質の産生促進、真皮の弾性繊維である1型コラーゲンやエラスチンの産生促進により、しわを抑制することを発表している。

 この件のプレスリリースはこちら(PDF)で入手できる。(田村嘉麿)

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