2005.05.28

「退くのは、最も情けない責任の取り方だ」 ニチイ学館社長の寺田明彦氏、引責辞任説を否定

 「今回の人事と、当社が5月23日に東京証券取引所の監理ポストに割り当てられた問題とは全く無関係。今回の件で、私が『まだ代表権のある取締役に残るのか』との考えがあるかもしれないが、退くのは、最も情けない責任の取り方。1日も早く計画的な増収増益を図って、株主はじめ、関係者の方々の期待に応えることが私の役割と考える」――。

 介護最大手のニチイ学館は、6月24日付けで現社長の寺田明彦氏が退任し、代表権のある会長に就任する人事を5月26日に固めた。寺田氏は5月27日、2005年3月期の決算説明会の席上、上記のように発言し、「子会社の土地売却に関する経理ミスに伴い、ニチイ学館が東京証券取引所の監理ポストに割り当てられたことによる引責辞任か」という見方を否定した。

 同社は5月23日、2004年11月に発表した2004年9月中間期の連結決算を訂正した。子会社の土地売却に伴う経理処理を誤ったことが原因だが、これを受けて、東証は同社の株式を監理ポストに割り当て、現在、虚偽記載で上場廃止基準に抵触するかどうかチェックしている。

 また、ニチイ学館は6月24日付で新社長として、現・UFJアセットマネジメント社長の森嶬氏を迎え入れる人事を5月26日に固めた。寺田氏は「社長人事は2、3日で決まるものではない」とも発言し、同社が東証の監理ポストに割り当てられた問題による引責辞任という見方を否定した。

 6月以降の会長と社長の役割分担に関しては、社長の森氏が日常業務全般を担当。会長の寺田氏は、これまで1年半かけて進めてきた業務改革の徹底を図るなど、重点課題に絞って指導力を発揮していく意向を示した。「必要に応じて、私が直接、現場に出向いて指導していく」と寺田氏は決意を語った。

 今回の経理ミスに関して、今後、監査法人に責任を追及していくかとの問いについて寺田氏は、「基本的には当社の経理、会計システムの問題」とし、追求しない方針を示した。 (久保俊介、日経ヘルスケア21

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