2005.05.23

【ASCO2005速報】 サイトカイン抵抗性転移性腎臓癌にチロシンキナーゼ阻害薬が有効、46%で腫瘍が30%縮小

 サイトカイン抵抗性転移性腎臓癌に対して、チロシンキナーゼ阻害薬のAG-013736が、投与した46%の人で腫瘍におよそ30%の縮小が見られたという。これは、AG-013736に関する第2相臨床試験の結果で、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のBrian Rini氏が、5月14日の一般口演で発表した。同氏によると、同じ適応で承認されている既存薬よりも、反応率は良いという。AG-013736は、VEGFレセプターとPDGF-βレセプターの阻害作用がある。

 Rini氏らは、サイトカイン抵抗性の転移性腎臓癌の人52人に対し、AG-013736(5mg、1日2回)を投与した。追跡期間の中央値が1年の時点で評価したところ、固形癌の治療効果の判定基準であるRECISTで部分奏功(腫瘍の30%以上の縮小)が見られたのは、全体の46%にあたる24人だった(95%信頼区間:32〜60%)。

 AG-013736の治療毒性について、世界保健機関(WHO)のグレード3と4のものについて見てみると、高血圧が15%、下痢と疲労感がともに8%、食欲不振と口内炎がともに2%と、比較的よい耐容性が得られた。(Andrew G. Ten Have、當麻 あづさ、医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 検査キットに振り回されるインフルエンザ診断 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:544
  2. 「名門」を出てもその先は自分次第 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:176
  3. 医療過失の95%を回避する術、教えます 記者の眼 FBシェア数:2
  4. 認知症ではないと診断した患者が事故を起こしたら医… プライマリケア医のための認知症診療講座 FBシェア数:211
  5. 卒後10年、初の転勤で病院院長に着任しました 中山祐次郎の「切って縫うニュース」 FBシェア数:431
  6. てんかん治療薬の使い方はここに注意! 2017年2月号特集◎抗てんかん薬Update FBシェア数:25
  7. 人をイライラさせる学会ホームページを撲滅せよ 裴 英洙の「今のままでいいんですか?」 FBシェア数:172
  8. 鳴り響くアラーム音とPHS DDDDD〜ディーゴ〜 FBシェア数:5
  9. 前立腺生検の対象はMRIでトリアージするべき Lancet誌から FBシェア数:81
  10. DNAR指示は「治療不要」という意味ではない 日本集中治療医学会倫理委員会委員長の丸藤哲氏に聞く FBシェア数:1051