2005.04.25

【日本リウマチ学会2005速報】 難治性RAへの白血球除去療法、承認後1年で成績良好 課題は適応の見極めと長期成績

 多剤抵抗性の難治性関節リウマチ(RA)に対し、白血球除去療法(Leukocytapheresis:LCAP)の使用が承認されてから1年。2日目のポスターディスカッション1では、LCAPを導入した各施設から治療成績が報告され、おおむね良好な結果が示された。

 LCAPとは、片方の静脈から血液を体外に取り出し、活性化した白血球(リンパ球、単球、顆粒球)をフィルターを通して除去した上で、反対側の静脈へ戻す治療方法。2001年から潰瘍性大腸炎に対して保険適用されていたが、難治性RAに対しても有効性が認められ、昨年4月から適応拡大されている。

 長崎大学病態解析・制御学講座(第一内科)の和泉泰衛氏は、11人のLCAP施行患者の6カ月間の予後を報告した。対象は、同科と長崎市の虹が丘病院に入院・通院中のRA患者のうち、LCAPの保険適用条件を満たす、多剤抵抗性で活動性が高い患者のほか、活動性が高く、肺病変や感染症などの合併のためMTXなどが使用困難なRA患者を含めた11人。LCAP週1回×5回を1クール施行し、終了後24週までの治療効果を評価した。

 この結果、4週後のACRコアセットによる改善度判定(疼痛関節数、腫脹関節数、患者による評価、医師による評価、検査値などを元に治療効果を総合的に評価したもの)では、20%改善が8人、50%改善が3人と、全員に改善を認めた。関節破壊が比較的軽度なステージ1、2の患者(7人)の方が、ステージ3、4の患者(4人)に比べ、疼痛関節数や疼痛の程度、患者による全般的評価などが有意に改善していた。有害事象は特に認められなかった。

 一方、24週までの成績をみると、5人はLCAPの効果が継続し、併用薬による治療の継続もしくは減量がなされていたが、残りの6人は12週以降に活動性が高まり、併用薬の変更・増量や滑膜切除術、2回目のLCAP施行など、治療の変更を余儀なくされた。治療効果の継続に影響する患者背景を検討したが、有意な項目は見いだされなかった。

 このほかの施設からも数人〜10人の短期成績が発表され、半数以上でACR20%以上の改善がみられた報告が多かったが、同時にnon-responder(無効例)の存在も指摘された。

 LCAPには、抗リウマチ薬(特にMTX、レフルノミドや生物学的製剤)にみられる結核や間質性肺炎といった重篤な副作用がなく、外来で安全・簡便に施行できるメリットがある。しかし、適応の見極めや治療効果の持続性、複数回施行の有用性などについての評価は、今後の症例の蓄積を待たねばならないだろう。(亀甲綾乃)

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