2005.04.19

【再掲】【日本リウマチ学会2005速報】 RA骨粗鬆症の骨折予防にはアレンドロネート、リセドロネートが有効 3年間の追跡で判明、骨折発生は活性型ビタミンD3の半分以下に

 関節リウマチ(RA)に合併する骨粗鬆症において、骨折予防に最も有効な薬剤は何か?――この問いに対する一つの答えが、2日目のワークショップ5「骨粗鬆症の骨脆弱性と治療効果」で示された。国立病院機構相模原病院リウマチ科の中山久徳氏らのグループが、骨粗鬆症を有するRA患者などを対象に、各種ビスホスホネート製剤による新規骨折の抑制効果を3年間追跡した結果、アレンドロネート、リセドロネートの2剤が、新規椎体骨折の発生をより強く抑えることが明らかになった。

 中山氏らは、骨粗鬆症を合併しているか、あるいは骨密度減少などから骨粗鬆症のリスクが高いと判断されたRA患者のうち、ビスホスホネート製剤やHRT(ホルモン補充療法)による治療歴のない380人を、A群(アレンドロネート5mg+活性型ビタミンD3+カルシウム)、R群(リセドロネート2.5mg+活性型ビタミンD3+カルシウム)、E4群(エチドロネート400mg+活性型ビタミンD3+カルシウム)、E2群(エチドロネート200mg+活性型ビタミンD3+カルシウム)、D群(活性型ビタミンD3+カルシウム)の5群に割り付けた。X線上の椎体骨折の有無ならびに骨代謝マーカーと腰椎・大腿骨骨密度の変化を3年間追跡した(R群のみ2年間の追跡)。

 この結果、腰椎骨密度は、A群とR群において、ベースラインより4%以上と、D群に対して有意に増加した。大腿骨密度の変化では群間の有意差は認められなかった。骨代謝マーカーの骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)では、A群とR群において、D群とE2群に比べて有意な減少がみられた。尿中NTXでは、A群、E2群、E4群の3群が、それぞれD群よりも有意に減少していた。

 一方、新規椎体骨折の発生率を100人・年あたりで比較したところ、すべての群で介入後6カ月以降に顕著な抑制効果が現れ、A群とR群では骨折発生率がD群の半分以下に抑えられていた。E4群の骨折発生率はD群と同等で、E2群ではD群を上回っていた。

 これらの結果から、アレンドロネートとリセドロネートは、RA患者の骨粗鬆症において、新規椎体骨折の抑制や骨密度増加に、より効果的な薬剤であることが示された。ただし、ビスホスホネート製剤の投与患者では有害事象による脱落者も多いことが難点。中山氏は「患者のコンプライアンスを考慮した治療計画が必要」と結んだ。(亀甲 綾乃)


■訂正 第1段落で「骨粗鬆症を有するRA患者を対象に」となっているのは、正しくは「骨粗鬆症を有するRA患者などを対象に」に、また第2段落で、「中山氏らは、ビスホスホネート製剤やHRT(ホルモン補充療法)による治療歴のない、骨粗鬆症合併のRA患者380人を」となっていたのは、正しくは、「中山氏らは、骨粗鬆症を合併しているか、あるいは骨密度減少などから骨粗鬆症のリスクが高いと判断されたRA患者のうち、ビスホスホネート製剤やHRT(ホルモン補充療法)による治療歴のない380人を」でした。発表者および読者の皆様にお詫びして、上記のように訂正いたします。

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