2005.04.07

発芽玄米の血中コレステロール低下作用はステロイド類などの排泄促すため 東京農工大とファンケルが解明

 ファンケルは4月6日、発芽玄米が胆汁酸の生成を促進することなどによってコレステロールの排泄を促し、これが血中コレステロール値の改善を実現していることが明らかになったと発表した。東京農工大学教授の矢ヶ崎一三氏らと同社中央研究所の共同研究の成果で、3月30日に札幌で開催された日本農芸化学会で報告した。発芽玄米は玄米を水に浸してほんの少し発芽させた米のこと。話題の栄養素「ギャバ(γ−アミノ酪酸)」が通常の玄米に比べて約3倍含まれているのが特徴。

 研究グループは、高コレステロール血症ラットに白米、玄米、発芽玄米を摂取させた3グループと、正常ラットに白米を摂取させた1グループの合計4グループの病態を比較した。各グループについて、血中の総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、糞便中へのステロイド排泄量、肝臓中のコレステロール合成能、胆汁酸合成酵素の活性などを測定し、コレステロール代謝に及ぼす影響を検討した。

 その結果、発芽玄米と玄米を摂取したグループでは、総コレステロール、LDL-コレステロール、過酸化脂質の上昇を白米摂取のグループに比べ有意に抑制された。発芽玄米の摂取は肝臓のコレステロール合成能には影響を及ぼさずに胆汁酸合成酵素の活性を上げ、糞中への中性ステロール、胆汁酸などのコレステロールの代謝物であるステロイド類の排泄量を増加させることが判明した。

 本件のプレスリリースはこちらから手に入る(PDFファイル)。(田村嘉麿)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. JCHO東京高輪病院で感染症内科医7人一斉退職 2017年4月から、ほぼ全科で土曜休診に FBシェア数:651
  2. アルツハイマー治療薬開発が進まない理由 理化学研究所神経蛋白制御研究チームシニア・チームリーダーの西道隆臣氏に聞く FBシェア数:191
  3. 70歳代男性。便潜血反応陽性 日経メディクイズ●内視鏡 FBシェア数:1
  4. 「救急医にはアイデンティティーがない」の呪い 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:175
  5. 75歳女性。構音障害、左共同偏視 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:0
  6. 57歳男性。両下腿から足背の浮腫と紫斑 日経メディクイズ●皮膚 FBシェア数:0
  7. 高齢糖尿病のコントロール指標はHbA1cだけでは… 学会トピック〇第59回日本老年医学会/第30回日本老年学会 FBシェア数:289
  8. 広がる中学生のピロリ検診・除菌 ニュース追跡◎エビデンス乏しく副作用の懸念も FBシェア数:549
  9. なんでこんな検査を定期健診に入れている? 記者の眼 FBシェア数:227
  10. 酸素療法で飛んで行ったメガネ 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:103